リソース プールを使用すると、ホスト (またはクラスタ) のリソース管理を委任できます。 リソース プールを使用して、クラスタ内のすべてのリソースを区分化する場合にメリットがあります。ホストまたはクラスタの直接の子として、複数のリソース プールを作成し、構成できます。その後、リソース プールの管理をほかの個人または組織に委任できます。

リソース プールを使用すると、次のメリットを得られる場合があります。

  • 柔軟な階層型編成: 必要に応じて、リソース プールを追加、削除、再編成し、リソース割り当てを変更します。
  • プール間での分離とプール内での共有: 最上位レベルの管理者は、リソース プールを部門レベルの管理者が使用できるようにすることができます。1 つの部門のリソース プールの内部的な割り当ての変更が、ほかの無関係なリソース プールに不当な影響を及ぼすことはありません。
  • アクセス コントロールと委任: 最上位レベルの管理者が、リソース プールを部門レベルの管理者が使用できるようにした場合、部門レベルの管理者は、現在の設定 (シェア、予約、制限) によってリソース プールに割り当てられるリソースの限度内で、すべての仮想マシンの作成と管理を実行できます。委任は、通常、権限の設定と結び付けて行われます。
  • リソースとハードウェアとの分離: DRS が有効に設定されているクラスタを使用している場合、すべてのホストのリソースは、常にそのクラスタに割り当てられます。これは、リソースを提供する実際のホストと無関係に管理者がリソース管理を実行できることを意味します。たとえば 3 台の 2GB ホストを 2 台の 3GB ホストに置き換える場合、リソース割り当てを変更する必要はありません。

    このように切り離して考えることで、管理者は個々のホストというより、コンピューティング能力全体に注意を払えるようになります。

  • 多層サービスを実行する一連の仮想マシンの管理: リソース プール内で多層サービス用に仮想マシンをグループ化します。それぞれの仮想マシン上でリソースを設定する必要はありません。代わりに、それらの仮想マシンを含むリソース プール上で設定を変更することで、仮想マシンのセットに対するリソースの全体的な割り当てを制御できます。

たとえば、ホストにいくつかの仮想マシンがあるとします。マーケティング部門は 3 台の仮想マシンを使用し、QA 部門は 2 台の仮想マシンを使用します。QA 部門は、より多くの CPU とメモリを必要とするため、管理者は、グループごとに 1 つのリソース プールを作成します。QA 部門のユーザーは自動化されたテストを実行するため、管理者は QA 部門のプールの [CPU シェア][高] に設定し、マーケティング部門のプールを [標準] に設定します。CPU とメモリのリソースがより少ない 2 番目のリソース プールでも、マーケティング スタッフの負荷は軽いので十分です。QA 部門が割り当て分のすべてを使用していない場合、マーケティング部門はいつでも使用可能リソースを使用できます。

次の図の数値は、リソース プールに対する実際の割り当てを示しています。

図 1. リソース プールへのリソースの割り当て

リソースがリソース プールに割り当てられるシナリオを示した図