各仮想マシンは、構成されたサイズに基づいてメモリを消費し、加えて仮想化のためのオーバーヘッド メモリを消費します。
構成されたサイズは、ゲスト OS に提供されるメモリ容量です。これは、仮想マシンに割り当てられる物理 RAM 容量とは異なります。後者は、リソース設定(共有、予約、制限)やホストのメモリ プレッシャーのレベルに依存します。
たとえば、構成済みサイズが 1GB の仮想マシンについて考えます。ゲスト OS は起動するときに、物理メモリが 1GB の専用マシンで実行していると考えています。場合によっては、仮想マシンに 1GB が完全に割り当てられます。別の場合には、より小さな割り当てを受けることがあります。実際の割り当てにかかわらず、ゲスト OS は、物理メモリが 1GB の専用マシンで実行している場合と同じ動作を続けます。
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- 予約以外に指定可能な場合、ここで仮想マシンの相対的な優先順位を指定します。
- 予約
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メモリがオーバーコミットされる場合でも、ホストが仮想マシン用に予約する物理 RAM 容量の、保証された下限です。過大なページングがなく効率的に動作するのに十分なメモリを仮想マシンが確実に利用できるよう、予約のレベルを設定します。
仮想マシンは、その予約内のすべてのメモリを消費した後、たとえアイドル状態になった場合でもその量のメモリを保持することができ、そのメモリは解放されません。一部のゲスト OS(Linux など)は、起動直後に構成済みメモリの全部にはアクセスできない場合があります。仮想マシンがその予約内のすべてのメモリを消費するまで、VMkernel はその予約の任意の未使用部分を他の仮想マシンに割り当てることができます。しかし、ゲストのワークロードが増加し、仮想マシンがその予約分全体を消費した場合、仮想マシンはそのメモリを保持できます。