DRS が有効に設定されているクラスタは、ツリーが内部的に整合性がない、すなわち、リソース制約が遵守されていない場合に無効 (赤) になります。

クラスタ内のリソースの合計量は、クラスタが赤になるかどうかに影響を与えません。クラスタは、ルート レベルに十分なリソースが存在しても、子レベルで不整合があると、赤で表示される場合があります。

赤の DRS クラスタの問題は、1 台以上の仮想マシンをパワーオフするか、十分なリソースがあるツリーの一部に仮想マシンを移動するか、あるいは赤い部分のリソース プール設定を編集することによって解決できます。一般的に、リソースの追加は、黄色の状態のときにのみ役立ちます。

仮想マシンのフェイルオーバーの最中にリソース プールを再構成した場合も、クラスタが赤で表示されることがあります。フェイルオーバー中の仮想マシンは、切断され、親リソース プールによって使用される予約の計算に含まれません。フェイルオーバーが完了する前に、親リソース プールの予約を減らすことができます。フェイルオーバーが完了したら、仮想マシンのリソースが親リソース プールに再びチャージされます。プールの使用量が新しい予約よりも多くなった場合、クラスタは赤になります。

ユーザーがリソース プール 2 の下で、3GHz の予約で仮想マシンを (サポートされていない方法で) 起動した場合、次の図に示すようにクラスタは赤になります。

図 1. 赤のクラスタ

無効な (赤い) クラスタを示した図