vMMR では、アプリケーションのワークロードがメモリ モードが原因で回帰されるかどうかを判断できるよう、データが収集され、パフォーマンス統計が表示されます。
Intel Optane パーシステント メモリ は、アプリケーション直接モードまたはメモリ モードで BIOS 設定で構成できます。アプリケーション直接モードでは、パーシステント メモリに DRAM とともにバイト アドレスが指定可能なパーシステント メモリとしてアクセス可能です。メモリ モードでは、DRAM がハードウェア キャッシュになり、より大きな PMEM が揮発性になり、システム メモリとして表示されます。
メモリ モードは、仮想マシンに認識されず、透過的です。メモリ モードでシステムを構成すると、システムは DRAM が搭載された従来のシステムとして表示されます。クラスタには、構成が異なるホストを混在させることができます。vSphere では、メモリ モードになっているシステムに関する追加情報が表示されます。ESXi では、ホスト レベルと仮想マシン レベルの統計に関する情報を収集するパフォーマンス カウンタがプログラムされます。これらのパフォーマンス統計は、アラームの作成に使用されます。統計情報は、パフォーマンス チャートでも追跡されます。
システムがメモリ モードになっているかどうかは、ホストの [サマリ] タブの [メモリ階層化: ハードウェアおよび追加詳細] で確認できます。
DRAM と PMEM のサイズを
で表示することもできます。ESXi では、次の 2 種類のメモリ統計情報が収集および公開されます。
- ホスト レベルの統計情報:メモリのサブコンポーネントでは、パフォーマンス カウンタのプログラムによって DRAM と PMEM のパフォーマンスが測定されます。ホスト レベルの統計情報は、さまざまなメモリ タイプ(DRAM、PMEM)の合計、読み取り/書き込みのバンド幅、読み取り/書き込み遅延、およびミス率です。
- 仮想マシン レベルの統計情報:vSphere では、パフォーマンス カウンタが監視され、仮想マシンの DRAM および PMEM 読み取りバンド幅に関するデータが取得されます。
ホストと仮想マシンの両方には、[パフォーマンス チャート] の下に新しい [メモリ] ペインがあります。ここに、メモリ使用率やメモリの解放などのメモリ詳細が新しい統計情報とともに表示されます。ESXi ホスト レベルでは、メモリのバンド幅とメモリの ミス率のチャートを監視できます。仮想マシン レベルでは、PMEM と DRAM の読み取りバンド幅を表示できます。
ESXi ホストの [仮想マシン] タブで、ホストに配置されているすべての仮想マシンに関するパフォーマンス情報を含むリストを表示できます。仮想マシンに対するメモリ モードの影響に関する情報を表示するには、列表示()アイコンをクリックして、アクティブなメモリ、DRAM 読み取りバンド幅、および PMEM 読み取りバンド幅のメトリックを選択します。
事前構成済みのデフォルト アラームは 2 つあります。ホスト レベル(メモリ モードのホストのアクティブな DRAM の使用率が高い)と仮想マシン レベル(仮想マシンの PMEM バンド幅の使用率が高い)のアラームです。アラーム条件が満たされると、イベントが発行され、対応するアラームがトリガされます。パフォーマンス メトリックに基づき、カスタム アラームを作成することもできます。vMMR アラームは、メモリ モードで構成されたホストでのみ機能します。
DRS がクラスタで有効で、完全自動化されている場合、ホストのアクティブなメモリの使用率が DRAM キャッシュのサイズの一定割合を超えると、負荷をより適切に分散させるために、DRS で一部の仮想マシンがホスト外に移動されることがあります。
詳細については、『vSphere の監視とパフォーマンス』を参照してください。