vSphere 7.0 U2 を使用して DRS を有効にした場合は、ストレッチ クラスタで vSAN ストレッチ クラスタの DRS 認識機能を使用できます。vSAN ストレッチ クラスタには読み取りの局所性があり、仮想マシンはローカル サイトからデータを読み取ります。リモート サイトからデータを読み取ると、仮想マシンのパフォーマンスが影響を受ける可能性があります。vSphere 7.0 U2 より前のリリースでは、DRS は vSAN ストレッチ クラスタの読み取り局所性を認識せず、読み取り局所性がないリモート サイトに仮想マシンを誤って配置することがありました。vSAN ストレッチ クラスタの DRS 認識機能により、DRS は仮想マシンの読み取り局所性を完全に認識するようになったため、仮想マシンは読み取り局所性に完全に対応するサイトに配置されます。これは自動で行われます。構成可能なオプションはありません。vSAN ストレッチ クラスタの DRS 認識は、既存のアフィニティ ルールと連携します。この機能は vSphere 7.0 U2 および VMware Cloud on AWS で動作します。

vSphere HA および vSphere DRS を使用する vSAN ストレッチ クラスタでは、回復性を実現するために、2 つのフォルト ドメインに 2 つのデータ コピーを分散し、障害に備えて 3 番目のフォルト ドメインに監視ノードを配置します。2 つのアクティブなフォルト ドメインでデータのレプリケーションが提供されるため、両方のフォルト ドメインに現在のデータ コピーを保持できます。

vSAN ストレッチ クラスタには、2 つのフォルト ドメイン内でのワークロードの移動を自動化する方法が用意されています。サイト全体で障害が発生した場合、vSphere HA は仮想マシンをセカンダリ サイトで再起動します。これにより、重要な本番ワークロードのダウンタイムを確実に回避できます。プライマリ サイトがオンラインに戻ると、DRS は直ちに、ソフト アフィニティ ホストが配置されたプライマリ サイトに仮想マシンをリバランスします。このプロセスにより、仮想マシンは、仮想マシン データ コンポーネントがまだ再構築中である場合もセカンダリ サイトから読み取りおよび書き込みを行うため、仮想マシンのパフォーマンスが低下する可能性があります。

vSphere 7.0 U2 より前のリリースでは、プライマリ サイトへの再同期中に仮想マシンが移行されるのを回避するために、DRS を完全自動化モードから部分的な自動化モードに変更することを推奨します。再同期が完了した後にのみ、DRS を完全自動化に戻してください。

vSphere 7.0 U2 では、vSAN ストレッチ クラスタの DRS 認識機能により、vSAN ストレッチ クラスタの障害からリカバリするための読み取り局所性ソリューションが完全に自動化されています。読み取り局所性の情報は、仮想マシンが完全にアクセスできるホストを示します。DRS は、仮想マシンを vSAN ストレッチ クラスタのホストに配置するときに、この情報を使用します。サイト リカバリ フェーズ中も vSAN の再同期が進行している場合、DRS は仮想マシンがプライマリ サイトにフェイルバックするのを防止します。データ コンポーネントが完全な読み取り局所性を実現している場合、DRS は仮想マシンをプライマリ アフィニティ サイトに自動的に移行して戻します。これにより、サイト全体で障害が発生した場合に、DRS を完全自動モードで操作できます。

サイトの一部に障害が発生した場合に、許容される障害の数以上の数のデータ コンポーネントが失われたために仮想マシンの読み取り局所性が失われると、vSphere DRS は、読み取りバンド幅を大量に使用する仮想マシンを特定して、セカンダリ サイトにリバランスします。これにより、サイトの一部に障害が発生した場合に、読み取り負荷が高いワークロードを処理する仮想マシンの負担が軽減されます。プライマリ サイトがオンラインに戻り、データ コンポーネントの再同期が完了すると、仮想マシンはアフィニティ サイトに戻されます。