データストアの輻輳しきい値とは、データストアに許容された遅延の上限で、この上限に達すると、Storage I/O Control はシェア値に応じて仮想マシンのワークロードに重み付けをし始めます。
注意: 2 つの異なるデータストアで同じスピンドルを共有する場合、Storage I/O Control は正常に機能しないことがあります。
輻輳しきい値の設定を変更する場合は、次の考慮事項に従って値を設定します。
- 通常、値が高いほど、スループットの合計が高くなり、隔離レベルが低くなります。全体の平均遅延がしきい値より高い場合を除いて、スロットルは発生しません。
- スループットの方が遅延より重要な場合、値を低くし過ぎないでください。たとえば、ファイバ チャネル ディスクの場合、20 ミリ秒より低い値にすると、最大のディスク スループットが小さくなる可能性があります。50 ミリ秒を超える非常に高い値を設定すると、スループット全体で大きなメリットは得られず、遅延が極めて長くなることがあります。
- 値が低いほどデバイスの遅延は短くなり、仮想マシンの I/O のパフォーマンスの隔離レベルが高くなります。隔離レベルが高いということは、より頻繁にシェア コントロールが実行されることを意味します。デバイスの遅延が短くなると、最も高いシェア値を持つ仮想マシンの I/O の遅延が短くなります。一方、シェアの少ない仮想マシンでは I/O の遅延は長くなります。
- 非常に低い値(20 ミリ秒よりも低い)を設定すると、デバイスの遅延は短くなり、I/O 間の隔離レベルは向上しますが、データストアのスループットの合計が減少する可能性があります。
- 極端に高い値または極端に低い値に設定すると、隔離レベルが低下します。
前提条件
Storage I/O Control が有効になっていることを確認します。