vCenter Server でイベント ベースのアラームを使用し、vSphere DPM を監視できます。

vSphere DPM の使用時に発生する可能性がある最も深刻なエラーは、DRS クラスタがホストの容量を必要としたときに、ホストがスタンバイ モードを終了できないことです。このエラーが発生していないかどうかを監視するために、事前構成された [スタンバイの終了エラー] アラームを vCenter Server で使用できます。vSphere DPM がホストのスタンバイ モードを終了できない場合 (vCenter Server イベント DrsExitStandbyModeFailedEvent)、このアラームを構成して、管理者にアラート E メールを送信するか、SNMP トラップを使用して通知を送信できます。デフォルトでは、このアラームは vCenter Server がそのホストに正常に接続できるようになると消去されます。

vSphere DPM のアクティビティを監視するために、次に示す vCenter Server イベントのアラームも作成できます。
表 1. vCenter Server イベント
イベント タイプ イベント名
スタンバイ モードに切り替えています (ホストをパワーオフしようとしている) DrsEnteringStandbyModeEvent
正常にスタンバイ モードに入りました (ホストのパワーオフが成功した) DrsEnteredStandbyModeEvent
スタンバイ モードを終了しています (ホストをパワーオンしようとしている) DrsExitingStandbyModeEvent
正常にスタンバイ モードを終了しました (パワーオンが成功した) DrsExitedStandbyModeEvent

アラームの作成と編集の詳細については、『vSphere の監視とパフォーマンス』ドキュメントを参照してください。

vCenter Server 以外の監視ソフトウェアを使用しており、そのソフトウェアが物理ホストの予想外のパワーオフ時にアラームを起動する場合は、vSphere DPM がホストをスタンバイ モードにするときに、誤ったアラームが生成される可能性があります。そのようなアラームを受信しないようにする場合は、ベンダーと協力し、vCenter Server に統合したバージョンの監視ソフトウェアを導入してください。また、vCenter Server 自体を監視ソリューションとして使用することもできます。vSphere 4.x 以降では、vCenter Server は vSphere DPM を本質的に認識でき、そうした誤ったアラームを起動しないからです。