クラスタがオーバーコミット (黄色) で表示されるのは、リソース プールと仮想マシンのツリーが内部的に整合性があるが、子リソース プールによって予約されるすべてのリソースをサポートする容量がクラスタにない場合です。

ホストが使用不能になると、そのすべての仮想マシンが使用不能になるので、実行中のすべての仮想マシンをサポートするのに十分なリソースが常に存在するようになります。通常、クラスタは、クラスタの容量が突然減少した場合、たとえば、クラスタ内のホストが使用不能になった場合に黄色になります。クラスタが黄色にならないように、十分な追加クラスタ リソースを残すことを推奨します。

図 1. 黄色のクラスタ

オーバーコミットされた (黄色い) クラスタを示した図

この例では、次のようになります。

  • クラスタのリソースは、それぞれ 4GHz の 3 台のホストから合計 12GHz です。
  • 3 つのリソース プールが合計で 12GHz を予約します。
  • 統合した 3 つのリソース プールによって使用される予約の合計は、12GHz (4+5+3 GHz) です。これは、クラスタ内の [予約済みの容量] として表示されます。
  • 4GHz ホストの 1 台が使用不能になり、合計リソースが 8GHz に減ります。
  • 同時に、障害の起きたホスト上で実行されていた VM4 (1GHz) および VM3 (3GHz) は、すでに実行されていません。
  • クラスタは、合計で 6GHz を必要とする仮想マシンを実行中です。クラスタではまだ 8GHz が使用可能であり、これは、仮想マシンの要件を満たすのに十分です。

    リソース プールの 12GHz の予約を満たすことはすでにできないので、クラスタは黄色で表示されます。