NVMe コントローラを追加するには、vSphere Client を使用します。コントローラを追加すると、コントローラに関連付けられている NVMe 名前空間を ESXi ホストで使用できるようになります。ESXi 環境内の名前空間を表す NVMe ストレージ デバイスが、ストレージ デバイス リストに表示されます。

NVMe over RDMA (RoCE v2) ストレージを使用する場合は、ソフトウェア NVMe over RDMA アダプタを設定した後でコントローラを追加する必要があります。NVMe over TCP ストレージを使用する場合は、ソフトウェア NVMe over TCP アダプタを構成した後でコントローラを追加する必要があります。FC-NVMe ストレージを使用すると、必要なアダプタをインストールした後、その時点で到達可能なすべてのターゲットへの接続が自動的に行われます。後でアダプタを再設定し、コントローラの切断や、ホストの起動時には使用できなかった他のコントローラの接続を行うことができます。

前提条件

使用しているストレージのタイプに適したアダプタが ESXi ホストにあることを確認してください。 VMware NVMe ストレージの要件および制限事項を参照してください。

手順

  1. vSphere Client で、ESXi ホストに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [ストレージ] で、[ストレージ アダプタ] をクリックし、設定するアダプタ (vmhba#) を選択します。
  4. [コントローラ] タブをクリックして、[コントローラの追加] をクリックします。
  5. コントローラを追加するには、次のいずれかのオプションを選択し、[追加] をクリックします。
    オプション 説明
    コントローラを自動的に検出 この方法は、使用可能なすべてのコントローラへの接続をホストが許容できることを示します。
    1. 検出コントローラについて、次のパラメータを指定します。
      • NVMe over RDMA (RoCE v2) の場合は、IP アドレスと転送ポート番号。
      • NVMe over TCP の場合は、IP アドレス、転送ポート番号、ダイジェスト パラメータ。
    2. [コントローラの検出] をクリックします。
    3. コントローラのリストから、使用するコントローラを選択します。
    手動でのコントローラの詳細の入力 この方法を使用すると、ホストは次のパラメータを使用して、特定のコントローラへの接続を要求します。
    • サブシステム NQN
    • ターゲット ポートの ID。NVMe over RDMA (RoCE v2) の場合は、IP アドレスと転送ポート番号(オプション)。FC-NVMe の場合は、WorldWideNodeName および WorldWidePortName。
    • NVMe over TCP の場合は、IP アドレス、転送ポート番号(オプション)、ダイジェスト パラメータ(オプション)。
    • 管理キューのサイズ。コントローラの管理キューのサイズを指定するオプションのパラメータ。デフォルト値は 16 です。
    • キープアライブ タイムアウト。アダプタとコントローラ間のキープ アライブ タイムアウト値を秒単位で指定するオプションのパラメータ。デフォルトのタイムアウト値は 60 秒です。
    • IO キュー サイズと IO キュー番号。esxcli を使用した場合のみ設定できるオプションのパラメータ。

結果

コントローラがコントローラのリストに表示されます。これでホストは、コントローラに関連付けられている NVMe 名前空間を検出できるようになります。ESXi 環境内の名前空間を表す NVMe ストレージ デバイスが、vSphere Client のストレージ デバイス リストに表示されます。