ESXi ホストをバージョン 7.0 以降にアップグレードした後は、I/O フィルタ ベンダーから提供されたインストーラを使用して、ESXi ホスト クラスタにデプロイされている I/O フィルタをアップグレードします。

カスタム I/O フィルタ VIB のある ESXi 6.x ホストをバージョン 7.0 以降にアップグレードすると、サポートされているすべてのカスタム VIB が移行されます。ただし、レガシー I/O フィルタは ESXi 7.0 以降では機能しません。フィルタに含まれている CIM プロバイダは通常 32 ビットですが、ESXi 7.0 以降では 64 ビットの CIM アプリケーションが必要です。互換性を確保するには、レガシー フィルタをアップグレードする必要があります。

アップグレードは、古いフィルタ コンポーネントのアンインストールと、新しいフィルタ コンポーネントとの置き換えで構成されています。インストールがアップグレードであるかどうかを判断するために、vCenter Server により、既存のフィルタの名前とバージョンがチェックされます。既存のフィルタ名が新しいフィルタ名と一致するが、バージョンが異なる場合、インストールがアップグレードだとみなされます。

前提条件

  • 必要な権限:ホスト.構成.パッチ
  • ホストを ESXi 7.0 以降にアップグレードします。アップグレードに vSphere Lifecycle Manager を使用する場合は、『ホストとクラスタのライフサイクルの管理』のドキュメントを参照してください。

手順

  1. フィルタをアップグレードするには、ベンダーが提供するインストーラを実行します。

    アップグレード中に、サードパーティの I/O フィルタ インストーラによってホストが自動的にメンテナンス モードになります。

    インストーラにより、新しいフィルタ コンポーネントのインストール前に既存のフィルタ コンポーネントが識別されて削除されます。
  2. ESXi ホスト上の I/O フィルタ コンポーネントが適切にアップグレードされていることを確認します。次のいずれかの方法を使用します。

結果

アップグレード後、システムによりホストが操作モードに戻ります。