ESXi ホスト上でのストレージの All Paths Down (APD) の処理は、デフォルトで有効になっています。有効になっていると、ホストは、APD 状態になっているストレージ デバイスに対して、非仮想マシン I/O コマンドを一定期間実行し続けます。一定時間が経過すると、ホストは再試行を停止し、すべての非仮想マシン I/O を終了します。ホストでの APD 処理機能を無効にすることもできます。

APD 処理を無効にすると、ホストは APD デバイスへの再接続のために発行したコマンドを永久的に実行し続けます。この動作が原因となり、ホスト上の仮想マシンがその内部 I/O タイムアウトを超過し、応答しなくなる、または失敗する可能性があります。ホストが vCenter Server から切断されることも考えられます。

手順

  1. vSphere Client で、ESXi ホストに移動します。
  2. [設定] タブをクリックします。
  3. [システム] メニューの [システムの詳細設定] をクリックします。
  4. [システムの詳細設定] テーブルで、[Misc.APDHandlingEnable] パラメータを選択し、Edit アイコンをクリックします。
  5. 値を 0 に変更します。

結果

APD (All Path Down) 処理を無効にした場合でも、デバイスが APD 状態になったときに処理を再度有効にして、値を 1 に設定することができます。内部 APD 処理機能はすぐにオンになり、APD 状態の各デバイスに対して現在のタイムアウト値でタイマーが起動します。