ESXi ソフトウェア FCoE で作業をするようにネットワーク環境を設定するときに、VMware が提供するガイドラインとベスト プラクティスに従ってください。

ネットワーク スイッチ ガイドライン

注: vSphere 7.0 以降では、VMware は本番環境でのソフトウェア FCoE をサポートしません。
ソフトウェア FCoE 環境のためにネットワーク スイッチを構成するときは次のガイドラインに従ってください。
  • ESXi ホストと通信するポートで、スパニング ツリー プロトコル(STP)を無効にします。STP を有効にすると、スイッチで FCoE Initialization Protocol (FIP) の応答が遅延し、APD (All Path Down) 状態が発生する場合があります。

    FIP は、イーサーネットで FCoE エンティティを検出および初期化するために FCoE が使用するプロトコルです。

  • Priority-based Flow Control(PFC)を有効にして AUTO に設定します。
  • FCoE スイッチに互換性のあるファームウェア バージョンがあることを確認します。
  • vSwitch の MTU を 2500 以上に設定します。

ネットワーク アダプタのガイドラインおよびベスト プラクティス

ネットワーク アダプタで作業をするためにソフトウェア FCoE アダプタを有効にする予定がある場合には、特定の考慮事項が適用されます。

  • 部分的にオフロードされた NIC を使用する場合でも、FCoE に対応していない NIC を使用する場合でも、最新のマイクロコードがネットワーク アダプタにインストールされていることを確認します。
  • FCoE に対応していない NIC を使用する場合は、ソフトウェア FCoE の有効にするための DCB 機能があることを確認します。
  • ネットワーク アダプタにポートが複数ある場合、ネットワークを構成するときは、各ポートを個別の vSwitch に追加します。この方法によって、MTU 変更などの障害が発生したときに APD(All Path Down) 状態を回避することできます。
  • FCoE トラフィックがアクティブのときに 1 つの vSwitch から別の vSwitch にネットワーク アダプタ ポートを移動しないでください。この変更を行う場合には、後でホストを再起動します。
  • ネットワーク アダプタ ポートのために vSwitch を変更して障害が発生した場合には、ポートを元の vSwitch に戻すと問題は解決します。