仮想マシンを仮想データストアに移行するとき、または仮想マシン OVF を Virtual Volumesデータストアにデプロイするときに、処理が失敗することがあります。
問題
原因
構成 Virtual Volumes (config-vVol) には、仮想マシン関連のさまざまなファイルが含まれます。従来の非仮想データストアでは、これらのファイルは仮想マシン ホーム ディレクトリに格納されます。仮想マシン ホーム ディレクトリと同様に、config-vVol には一般に仮想マシン構成ファイル、仮想ディスクおよびスナップショットの記述子ファイル、ログ ファイル、ロック ファイルなどが含まれます。
仮想データストアでは、他の大きなサイズのファイル(仮想ディスク、メモリ スナップショット、スワップ、ダイジェストなど)はすべて別の Virtual Volumes に格納されます。
config-vVol は 4 GB Virtual Volumes として作成されます。config-vVol の一般的なコンテンツは、通常、この 4 GB 割り当てのうちのごくわずかな量しか使用しません。このため、バックアップ容量を節約する処置として、config-vVol は一般にシン プロビジョニングされます。ISO ディスク イメージ、DVD イメージ、イメージ ファイルなどの大きなサイズのファイルが他に存在すると、config-vVol がその 4 GB 制限を超える可能性があります。このようなファイルが OVF テンプレートに含まれている場合、Virtual Volumesストレージへの仮想マシン OVF のデプロイが失敗します。このようなファイルが既存の仮想マシンの一部である場合、従来のデータストアから Virtual Volumesストレージへの仮想マシンの移行も失敗します。
解決方法
- 仮想マシン移行の場合。従来のデータストアから仮想データストアに仮想マシンを移行する前に、仮想マシン ホーム ディレクトリから過剰なコンテンツを削除し、config-vVol を 4 GB 限度未満になるようにします。
- OVF デプロイの場合。過剰ファイルを含む OVF テンプレートは仮想データストアに直接デプロイすることは不可能なため、まず仮想マシンを非仮想データストアにデプロイします。仮想マシン ホーム ディレクトリから過剰コンテンツを削除し、量が少なくなった仮想マシンを Virtual Volumesストレージに移行します。