仮想マシンは、データストアに格納された仮想ディスクと通信する際に、SCSI コマンドを発行します。データストアは、さまざまなタイプの物理ストレージに存在するため、これらのコマンドは、ESXi ホストがストレージ デバイスへの接続に使用するプロトコルに応じて、別の形式にカプセル化されます。

ESXi はファイバ チャネル (FC)、インターネット SCSI (iSCSI)、FCoE (Fibre Channel over Ethernet)、および NFS プロトコルをサポートしています。ホストで使用するストレージ デバイスのタイプにかかわらず、仮想ディスクは、仮想マシンでは常にマウントされた SCSI デバイスとして表示されます。仮想ディスク環境では、仮想マシンのオペレーティング システムから物理ストレージ レイヤーを隠蔽します。これにより、SAN などの特定のストレージ装置で認定されていないオペレーティング システムを、仮想マシン内で実行できます。

注: vSphere 7.0 以降では、VMware は本番環境でのソフトウェア FCoE をサポートしません。

次の図に、異なるタイプのストレージを使用する 5 台の仮想マシンから、各タイプの違いを示します。

図 1. さまざまなタイプのストレージにアクセスする仮想マシン

このイメージは、仮想マシンがさまざまなタイプのストレージにアクセスする方法を示しています。
注: この図は、概念を示す目的で使用します。推奨する構成ではありません。