依存型ハードウェア iSCSI アダプタを ESXi で使用する場合、特定の考慮事項が適用されます。

  • 依存型ハードウェア iSCSI アダプタを使用すると、iSCSI トラフィックが多い場合でも、アダプタに関連付けられている NIC のパフォーマンスに関するレポートに、アクティビティがほとんど、またはまったく表示されない場合があります。これは、iSCSI トラフィックが通常のネットワーク スタックをバイパスするために発生します。
  • Cisco Nexus 1000V DVS のようなサードパーティ仮想スイッチを使用する場合には、自動固定を無効にします。代わりに手動による固定を使用して、VMkernel アダプタ (vmk) を適切な物理 NIC (vmnic) に接続していることを確認します。詳細は、仮想スイッチ ベンダーのドキュメントを参照してください。
  • Broadcom iSCSI アダプタは、ハードウェアでデータの再アセンブリを実行しますが、これにはバッファ容量に制限があります。Broadcom iSCSI アダプタを輻輳が発生しているネットワーク、または多大な負荷を受けている状態で使用する場合、パフォーマンス低下を回避するためにフローの制御を有効にします。

    フローの制御は、2 台のノード間でのデータ転送率を管理し、高速な送信者が低速な受信者をオーバーランさせてしまうことを防ぎます。ホストおよび iSCSI ストレージ システムの I/O パスのエンド ポイントでフローの制御を有効にすることをお勧めします。

    ホストのフロー制御を有効にするには、esxcli system module parameters コマンドを使用します。詳細は、http://kb.vmware.com/kb/1013413 にある VMware ナレッジ ベースの記事を参照してください。

  • 依存型ハードウェア アダプタでは、IPv4 および IPv6 がサポートされています。