vSAN ファイル サービスは、ReadWriteMany (RWM) タイプのパーシステント ボリュームが使用する vSAN ファイル共有を提供します。1 つの RWM ボリュームを複数のノードでマウントできます。ボリュームは、複数のポッド間、または Kubernetes ノードや Kubernetes クラスタで実行されているアプリケーション間で共有できます。

Kubernetes ポッドが RWM ボリュームを要求すると、クラウド ネイティブ ストレージ は vSAN ファイル サービスと通信して、要求されたサイズとストレージ クラスの NFS ベースのファイル共有を作成します。クラウド ネイティブ ストレージ は次に、ポッドが実行されている Kubernetes ワーカー ノードに RWM ボリュームをマウントします。複数のノードが RWM ボリュームへのアクセスを要求している場合、クラウド ネイティブ ストレージ は、そのデプロイに対して RWM ボリュームがすでにあることを確認し、既存のボリュームをノードにマウントします。

RWM ボリュームをサポートできるようにするには、環境に次の項目が含まれている必要があります。
  • vSAN を含む vSphere 7.0 以降
  • vSAN ファイル サービスが有効であること。詳細については、『VMware vSAN の管理』ドキュメントを参照してください。
  • Kubernetes バージョン 1.14 以降
  • 互換性のあるバージョンの CSI。詳細については、GitHub のKubernetes vSphere CSI Driverドキュメントを参照してください。

ファイル ボリュームにはそれぞれ異なる構成を使用できます。

同じ名前空間内のアプリケーション間で共有される単一のファイル ボリューム

この例では、単一のファイル ボリュームが、同じ名前空間内の異なるアプリケーション間で共有ストレージとして使用されています。1 つのパーシステント ボリューム要求を使用して、ファイル ボリュームをプロビジョニングします。

単一 PVC を使用して、2 つのアプリケーションのファイル ボリュームをプロビジョニングします。

アプリケーションと名前空間で共有される単一のファイル ボリューム

この例では、異なるアプリケーションや名前空間で、単一のファイル ボリュームを共有ストレージとして使用しています。同じファイル ボリュームをプロビジョニングするため、名前空間ごとに個別のパーシステント ボリューム要求を作成します。

2 つの PVC を使用して、2 つのアプリケーションのファイル ボリュームをプロビジョニングします。