ESXi ホストに vMotion のネットワーク リソースを構成するための特定のベスト プラクティスを考慮してください。
- 次のいずれかの方法で必要なバンド幅を指定します。
物理アダプタの構成 ベスト プラクティス 少なくとも 1 つのアダプタを vMotion 用にします。 少ないメモリ操作を行うワークロードの場合は、少なくとも 1 GbE のアダプタを使用します。多くのメモリ操作を行うワークロードを移行する場合は、少なくとも 10 GbE のアダプタを使用します。
使用できるイーサネット アダプタが 2 つだけの場合、セキュリティおよび可用性を確保するために構成します。
- 高いセキュリティを確保するには、1 つのアダプタを vMotion 専用にし、VLAN を使用して仮想マシンと管理トラフィックをもう 1 つのアダプタに分割します。
- 高い可用性を確保するには、両方のアダプタを 1 つのチームに結合し、VLAN を使用してトラフィックをいくつかのネットワークに分散します(仮想マシン トラフィック用に 1 つ以上、vMotion 用に 1 つ)。
バンド幅の容量が多く、他のタイプのトラフィック間でも共有されている 1 つ以上の物理 NIC に vMotion トラフィックを直接送信します。 - 複数の物理 NIC にわたる vMotion トラフィックにより多くの帯域幅を配布または割り当てるには、複数の NIC vMotion を使用します。
- vSphere Distributed Switch 5.1 以降では、vSphere Network I/O Control 共有を使用してバンド幅を発信 vMotion トラフィックに提供します。共有を定義すると、競合を回避し、過剰な vMotion や他のトラフィックも抑えます。
- 物理 NIC リンクの飽和を回避し、受信 vMotion トラフィックにリソースが集中しないようにするには、ターゲット ホストの vMotion ポート グループで出力側のトラフィック シェーピングを使用します。トラフィック シェーピングを使用すると vMotion トラフィックに使用可能な平均バンド幅とピーク時のバンド幅を制限し、他のタイプのトラフィック用にリソースを予約できます。
- vSphere 7.0 Update 1 以前では、vMotion により、単一の vMotion VMkernel NIC で 1 GbE および 10 GbE の物理 NIC が飽和します。vSphere 7.0 Update 2 以降では、vMotion により、単一の vMotion VMkernel NIC で 25 GbE、40 GbE、100 GbE などの高速リンクが飽和します。vMotion 専用アップリンクがない場合は、Network I/O Control を使用して、vMotion のバンド幅の使用を制限できます。
- フェイルオーバー NIC として少なくとも 1 つの追加物理 NIC をプロビジョニングします。
- 最高の vMotion パフォーマンスを得るには、ジャンボ フレームを使用します。
物理 NIC、物理スイッチ、および仮想スイッチを含む vMotion パスにあるすべてのネットワーク デバイスでジャンボ フレームが有効であることを確認します。
- 管理ネットワークのゲートウェイとは異なる専用のデフォルト ゲートウェイがある IP サブネットを介して、vMotion トラフィックを移行用の vMotion TCP/IP スタックに配置します。ESXi ホストの vMotion TCP/IP スタックへの vMotion トラフィックの配置を参照してください。
ESXi ホストのネットワーク構成の詳細については、『vSphere のネットワーク』ドキュメントを参照してください。