vSphere with Tanzu 用に構成した vSphere クラスタが スーパーバイザー クラスタ になった場合は、60 日の評価期間が終了する前に、クラスタに Tanzu エディション ライセンスを割り当てる必要があります。
Tanzu ライセンスについて
Tanzu ライセンスを使用すると、vSphere 7.0 Update 1 以降のワークロード管理機能が有効になります。これは、vSphere ネットワーク スタックまたは NSX-T Data Center が構成されている スーパーバイザー クラスタ に適用されます。スーパーバイザー クラスタ が vSphere 7.0 で実行されている場合、スーパーバイザー クラスタ から各ホストに割り当てられている Kubernetes ライセンスのアドオンを含む VMware vSphere 7 Enterprise Plus が必要です。
vSphere 管理者として、スーパーバイザー クラスタ に Tanzu ライセンスを割り当てる場合は、名前空間を作成および構成し、DevOps エンジニアにこれらの名前空間へのアクセス権を与えます。DevOps エンジニアは、アクセス権を持つ名前空間内に Tanzu Kubernetes クラスタおよび vSphere ポッド をデプロイできます。スーパーバイザー クラスタ が vSphere ネットワーク スタックを使用して構成されている場合は、Tanzu Kubernetes クラスタをデプロイできるのはこのスタック内に限られます。
スーパーバイザー クラスタ のライセンス
スーパーバイザー クラスタ をデプロイする vSphere クラスタで [ワークロード管理] を有効にすると、60 日の評価期間の間、クラスタのすべての機能を使用できるようになります。60 日の評価期間が終了する前に、Tanzu ライセンスを スーパーバイザー クラスタ に割り当てる必要があります。
スーパーバイザー クラスタ のネットワーク スタックとして NSX-T Data Center を構成する場合は、NSX Manager に NSX-T Data Center Advanced 以降のライセンスを割り当てる必要があります。スーパーバイザー クラスタ を NSX Advanced Load Balancer を含む vSphere ネットワーク スタックで構成する場合、Tanzu ライセンス エディションに応じてロードバランサーに対し適切なライセンスが必要です。
環境が vSphere 7.0 上で実行され、スーパーバイザー クラスタ を vSphere 7.0 Update 1 以降にアップグレードする場合、アップグレードが完了するとクラスタは評価モードになります。VMware vSphere 7 Enterprise Plus と、ホストに割り当てられている Kubernetes ライセンスのアドオンの組み合わせは、通常の vSphere Enterprise 7 Plus ライセンスとして機能するため、vSphere with Tanzu 機能は有効になりません。この場合は、60 日の評価期間が終了する前に、スーパーバイザー クラスタ に Tanzu エディション ライセンスを割り当てる必要があります。
Tanzu ライセンスの有効期限
vSphere 7.0 Update 3。vSphere 7.0 Update 3 以降では、Tanzu エディション ライセンスの有効期限が切れても、新しいライセンスが入手されるまで vSphere with Tanzu のすべての機能セットを引き続き使用できます。ただし、期限切れのライセンスを新しい スーパーバイザー クラスタ に割り当てることはできません。60 日の評価期間が終了する前に、有効な Tanzu エディション ライセンスを新しく作成された スーパーバイザー クラスタ に割り当てる必要があります。
vSphere 7.0 Update 2 および Update 1。vSphere Update 2 または Update 1 で実行される環境で Tanzu エディション ライセンスの有効期限が切れると、vSphere 管理者は新しい名前空間を作成することも、スーパーバイザー クラスタ の Kubernetes バージョンをアップデートすることもできません。DevOps エンジニアとして、新しいワークロードをデプロイすることはできません。新しいノードの追加など、既存の Tanzu Kubernetes クラスタの構成を変更することはできません。
引き続き Tanzu Kubernetes クラスタにワークロードをデプロイして、既存のすべてのワークロードに予期した動作を継続させることはできます。すでにデプロイされているすべての Kubernetes ワークロードは、通常の動作を継続します。
Tanzu ライセンスのコンプライアンス
Tanzu ライセンス キーには、ESXi ホスト ライセンスと同様に、CPU あたり最大 32 コアの CPU キャパシティがあります。Tanzu ライセンスを スーパーバイザー クラスタ に割り当てる場合、使用されるキャパシティの量は、クラスタからのホスト上の CPU の数と各 CPU のコア数によって決まります。Tanzu エディション ライセンス キーは一度に複数の スーパーバイザー クラスタ に割り当てることができますが、複数のライセンス キーを 1 つのクラスタに割り当てることはできません。
vSphere 7.0 Update 3。vSphere 7.0 Update 3 以降では、たとえば、新しいホストを追加して スーパーバイザー クラスタ を拡張し、クラスタに割り当てられたライセンス キーがキャパシティ不足になった場合、同じライセンス キーを引き続き使用できます。ただし、EULA への準拠を維持するには、スーパーバイザー クラスタ のすべての CPU とコアに十分対応できるキャパシティのある新しいライセンス キーを取得する必要があります。
vSphere 7.0 Update 2 および Update 1。vSphere with Tanzu 環境が vSphere 7.0 Update 2 および Update 1 で実行される場合、スーパーバイザー クラスタ の CPU の合計数はクラスタに割り当てられている Tanzu エディション ライセンスの CPU キャパシティの量を超えてはなりません。
評価期間の有効期限
スーパーバイザー クラスタ の評価期間が終了した場合、vSphere 管理者は新しい名前空間を作成することも、スーパーバイザー クラスタ の Kubernetes バージョンをアップデートすることもできません。DevOps エンジニアが新しいワークロードをデプロイすることはできません。また、新しいノードの追加など、既存の Tanzu Kubernetes クラスタの構成を変更することもできません。
引き続き Tanzu Kubernetes クラスタにワークロードをデプロイして、既存のすべてのワークロードに予期した動作を継続させることはできます。すでにデプロイされているすべての Kubernetes ワークロードは、通常の動作を継続します。
評価期間の有効期限における動作は、vSphere 7.0 Update 2 と Update 3 の両方で有効です。