オプションの vCenter Server コンポーネントは、基本製品にパッケージされて同時にインストールされますが、別個にライセンスが必要な場合もあります。

オプションの vCenter Server 機能には、次のものがあります。

VMware vSphere ® vMotion ®
サービスを中断せずに、実行中の仮想マシンをある ESXi ホストから別の ESXi ホストに移動できます。ソース ホストとターゲット ホストの両方にライセンスが必要です。 vCenter Server は、すべての vSphere vMotion アクティビティを一元的に調整します。
vSphere ® Storage vMotion ®
サービスを中断せずに、実行中の仮想マシンのディスクおよび構成ファイルをデータストア間で移動できます。仮想マシンのホストにライセンスが必要です。
VMware vSphere ® High Availability
高可用性のクラスタを有効にできます。ホストが動作しなくなると、そのホスト上で動作中だったすべての仮想マシンが、すぐに同じクラスタ内の別のホストで再起動されます。

クラスタで vSphere HA を有効にするときは、復元可能なホストの数を指定します。許容するホスト障害数を [1] に指定した場合、vSphere HA はホスト 1 台分の障害を許容するのに十分なキャパシティをクラスタ全体で保持します。このホストで実行中のすべての仮想マシンは、残りのホストで再起動できます。デフォルトでは、必要なフェイルオーバー キャパシティを下回った場合には仮想マシンをパワーオンできません。

VMware vSphere ® Distributed Resource Scheduler ™
すべてのホストおよびリソース プールでのリソース割り当ておよび消費電力を改善できます。vSphere DRS はクラスタ内のすべてのホストおよび仮想マシンのリソース使用状況に関する情報を収集し、次のいずれかの場合に推奨の表示や仮想マシンの移行を実行します。
  • 初期配置:クラスタ内ではじめて仮想マシンをパワーオンした場合、DRS は仮想マシンを配置するか、推奨を表示します。
  • ロード バランシング:DRS は、仮想マシンを自動的に移行 (vSphere vMotion) するか、仮想マシンの移行を推奨して、クラスタ全体におけるリソース使用率を高めます。

vSphere DRS には VMware vSphere® Distributed Power Management ™ (DPM) 機能が含まれています。DPM を有効にすると、クラスタ レベルおよびホスト レベルでの容量と、クラスタ内で実行されている仮想マシンの需要が比較されます。その比較結果に基づいて、DPM はクラスタの消費電力を削減する操作を推奨または実施します。

VMware vSphere ® Storage DRS™
複数のデータストアを、データストア クラスタと呼ばれる単一のリソースとして管理できます。データストア クラスタは、複数のデータストアを負荷分散された 1 つの論理プールに統合したものです。リソース管理の目的で、データストア クラスタを単一の柔軟なストレージ リソースとして操作できます。仮想ディスクをデータストア クラスタに割り当てることが可能で、vSphere Storage DRS は、自身が必要とする適切なデータストアを見つけます。負荷測定に基づいて、ロード バランサーが初期配置と後の移行を担当します。ストレージ容量や I/O のバランシングによって、容量不足のリスクや、仮想マシンのパフォーマンスを低下させる I/O ボトルネックのリスクが最小限に抑えられます。
VMware vSphere ® Fault Tolerance
vSphere フォルト トレランスは、プライマリ仮想マシンと同一のセカンダリ仮想マシンを作成し、維持することで、仮想マシンを継続的に使用できるようにします。このセカンダリ仮想マシンは、フェイル オーバー時にプライマリ仮想マシンの代わりに継続的に使用可能です。