仮想マシンの互換性のアップグレード時に、すべてのゲスト OS で仮想マシンをシャットダウンする必要があります。Linux オペレーティング システムで VMware Tools をアップグレードする場合、通常はダウンタイムが不要です。

表 1. ゲスト OS ごとの仮想マシンのダウンタイム
ゲスト OS VMware Tools のアップグレード 仮想マシンの互換性のアップグレード
Microsoft Windows ゲスト OS を再起動するダウンタイム。 仮想マシンをシャットダウンしてパワーオンするダウンタイム。
Linux ゲスト OS を再起動するダウンタイムがドライバをロードするのに必要。 仮想マシンをシャットダウンしてパワーオンするダウンタイム。
NetWare ダウンタイム不要。 仮想マシンをシャットダウンしてパワーオンするダウンタイム。
Solaris ダウンタイム不要。 仮想マシンをシャットダウンしてパワーオンするダウンタイム。
FreeBSD ダウンタイム不要。 仮想マシンをシャットダウンしてパワーオンするダウンタイム。
Mac OS X ダウンタイム不要。 仮想マシンをシャットダウンしてパワーオンするダウンタイム。
注: Linux ゲスト OS では、仮想マシンを再起動して VMXNET、VMXNET3、および PVSCSI ドライバの新しいバージョンをロードする必要があります。手動でドライバを再ロードすることもできます。ドライバが Linux カーネルで構成されていることと、仮想ハードウェアが利用可能であることを確認するには、ナレッジ ベースの記事 http://kb.vmware.com/kb/2050364を参照してください。カーネル バージョン 3.10 を使用する Linux ゲスト OS の場合、手動での再起動は不要です。

仮想マシンのダウンタイムの計画

仮想マシンのダウンタイムを調整して、ユーザーやユーザーのお客様に合わせてスケジュールを調整できます。

例:

  • 仮想マシンのユーザーが異なるタイム ゾーンにいる場合、仮想マシンを特定のホストに移行して一定のタイム ゾーンにすることで準備できます。このようにホストのアップグレードを調整して、そのタイム ゾーンの営業時間外に、ユーザーが意識せずに仮想マシンのダウンタイムが発生するようにできます。
  • 仮想マシン ユーザーが休みなく活動する場合、通常どおりスケジュールしたメンテナンス期間に合わせて、仮想マシンのダウンタイムを遅延できます。どのステージも、アップグレードを特定の期間内に行う必要はありません。どのステージでも必要なだけ時間をかけて構いません。