仮想マシンの vApp オプションに含まれている OVF オーサリング オプションを使用すれば、仮想マシンを OVF テンプレートとしてエクスポートする際に維持されるカスタム情報を指定できます。
vApp のプロパティは、vApp の展開と自己設定の中核として使用されます。これにより、一般的な OVF パッケージを、カスタム設定で実行される vApp インスタンスに変えることができます。
実行状態の vApp に割り当てられるプロパティのセットは、vApp に展開する OVF パッケージによって決まります。
- OVF パッケージの作成時、作成者は、vApp が未知の環境で機能するために必要となるプロパティのセットを追加しています。たとえば、ネットワーク設定を含むプロパティ、システム管理者のメール アドレスを含むプロパティ、想定される vApp ユーザー数を含むプロパティなどです。
- vApp のデプロイ時にユーザーが入力するプロパティ値もあれば、vApp のパワーオン時に vCenter Server によって構成されるプロパティ値もあります。プロパティの処理方法は、プロパティ タイプと vCenter Server の構成によって決まります。
vCenter Server は、vApp をパワーオンすると、すべてのプロパティとその値が含まれる XML ドキュメントを作成します。このドキュメントは、vApp の各仮想マシンが使用できるようになっています。このドキュメントにより、仮想マシンはプロパティを各自の環境に適用させることができます。