ESXi ホストから USB デバイスを仮想マシンに接続すると、このデバイス接続で自動接続機能が有効になります。仮想マシンからデバイス接続を削除しないかぎり、無効になりません。

自動接続が有効になっていると、次のような場合にデバイスは再接続されます。
  • 仮想マシンでパワーオフ/パワーオン、リセット、一時停止/レジュームなどの電力サイクル状態が切り替わる場合。
  • デバイスがホストから取り外されたあと、再び同じ USB ポートに戻された場合。
  • デバイスは電力サイクルで管理されているものの、物理接続パスに変更がない場合。
  • デバイスが使用中に ID を変更する場合。
  • 新しい仮想 USB デバイスが追加される場合。

USB パススルーの自動接続機能では、ホスト上のデバイスの USB パスを使用してデバイスを識別します。デバイスの ID ではなく、物理トポロジとポートの位置で識別します。

同じデバイスをホスト上の別の USB ポートに再度差し込んでも、仮想マシンとの接続を再確立することはできません。ホストからデバイスを取り外し、別のデバイスを同じ USB パスに接続した場合、その新しいデバイスが表示され、前のデバイス接続で有効にした自動接続機能によって仮想マシンに接続されます。

自動接続は、使用中にデバイスが変わるような場合に便利です。たとえば iPhone のようなデバイスでは、ソフトウェアやファームウェアのアップグレードに伴い、デバイスの VID/PID が変わります。アップグレード中にデバイスが USB ポートから切断され、再接続されます。

USB ポートは速度が決まっています。USB デバイスを異なる速度で動作する別の USB デバイスに交換すると、自動接続機能が動作しない場合があります。たとえば、あるポートに USB 2.0 High Speed デバイスを接続したあと、そのデバイスを仮想マシンに接続しようとしているとします。そのデバイスをホストから抜き取り、USB 1.1、USB 3.1 SuperSpeed、または USB 3.1 SuperSpeedPlus のデバイスを同じポートに差し込むと、このデバイスは仮想マシンに接続されない可能性があります。

ESXi ホストから仮想マシンへのパススルーがサポートされている USB デバイスのリストについては、ESX または ESXi ホストから仮想マシンへのパススルーのサポート対象 USB デバイス モデルを参照してください。