VMware では、仮想マシンで追加または構成可能なデバイス、リソース、プロファイル、および vService を用意しています。
すべてのハードウェア デバイスが、すべての仮想マシンで利用できるわけではありません。仮想マシンを実行するホストおよびゲスト OS は、追加するデバイスや、デバイスへの構成をサポートしている必要があります。環境でのデバイスのサポートを確認するには、『VMware 互換性ガイド』 (http://www.vmware.com/resources/compatibility) または『ゲスト OS インストール ガイド』(http://partnerweb.vmware.com/GOSIG/home.html)を参照してください。
場合によっては、リソースまたはデバイスの使用に必要な vSphere ライセンスがホストにないことがあります。vSphere のライセンスは、ESXi ホスト、vCenter Server、およびソリューションに適用され、各製品の仕様に応じてさまざまな基準に基づきます。vSphere ライセンス管理の詳細については、『vCenter Server およびホスト管理』ドキュメントを参照してください。
PCI および SIO は、仮想マザーボードに含まれる仮想ハードウェア デバイスですが、構成または削除できません。
vSphere 7.0 以降では、フロッピー ドライブ、パラレル ポート、または SCSI デバイスを追加、削除、または構成することはできません。詳細については、『https://kb.vmware.com/s/article/78978』を参照してください。
ハードウェア デバイス | 説明 |
---|---|
CPU | ESXi ホスト上で実行される仮想マシンは、仮想プロセッサを 1 つ以上搭載するように構成できます。仮想マシンで構成できる仮想 CPU の数は、ホストに実装される論理 CPU の実際の数が上限となります。仮想マシンに割り当てられる CPU の数は変更可能です。また、CPU 識別マスクやハイパースレッド コア共有などの高度な CPU 機能を構成できます。 |
チップセット | マザーボードには、次のチップを基盤とした VMware 専用デバイスが使用されています。
|
DVD/CD-ROM ドライブ | 仮想マシンを作成すると、デフォルトでインストールされます。クライアント デバイス、ホスト デバイス、またはデータストア ISO ファイルに接続するように DVD/CD-ROM デバイスを構成できます。DVD/CD-ROM デバイスは、追加、削除または構成できます。 |
ハード ディスク | 仮想マシンのオペレーティング システム、プログラム ファイル、およびそのアクティビティに関連付けられたその他のデータを保存します。仮想ディスクは、サイズの大きな物理ファイルまたはファイルのセットであり、ほかのファイル同様、容易にコピー、移動、アーカイブ、バックアップできます。 |
IDE 0、IDE 1 | デフォルトでは、2 つの IDE (Integrated Drive Electronics)インターフェイスが仮想マシンで利用できます。IDE インターフェイス(コントローラ)は、仮想マシンにストレージ デバイス(フロッピー ドライブ、ハード ドライブ、および CD-ROM ドライブ)を接続する際に標準的に使用されます。 |
キーボード | 任意の仮想マシン コンソールからのキーボード入力を提供します。 |
メモリ | 仮想ハードウェアのメモリ サイズでは、その仮想マシン内で実行されているアプリケーションで使用可能なメモリの容量を特定します。仮想マシンは、仮想ハードウェアのメモリ サイズとして構成されたメモリ リソース以上のメモリ リソースを利用できません。 |
ネットワーク アダプタ | ESXi のネットワーク機能では、同一ホスト上の仮想マシン間、異なるホスト上の仮想マシン間、ほかの仮想マシンおよび物理マシン間の通信が提供されます。仮想マシンを構成するときに、ネットワーク アダプタ (NIC) を追加し、アダプタ タイプを指定できます。 |
パラレル ポート | 周辺機器を仮想マシンに接続するためのインターフェイスです。仮想パラレル ポートはファイルに接続できます。仮想パラレル ポートは、追加、削除、または構成できます。 |
PCI コントローラ | 仮想マシンのマザーボード上のバスであり、ハード ディスクやその他のデバイスなどのコンポーネントとの間の通信に使用されます。仮想マシンで利用可能な PCI コントローラは 1 つです。このデバイスは構成または削除できません。 |
PCI デバイス | 仮想マシンには、最大 16 個の PCI vSphere DirectPath デバイスを追加できます。これらのデバイスは、仮想マシンが実行されているホストの PCI パススルー用に予約されている必要があります。スナップショットは、DirectPath I/O パススルー デバイスではサポートされません。 |
ポインティング デバイス | 仮想マシン コンソールに最初に接続したときに、そのコンソールに接続されているポインティング デバイスをそのまま反映します。 |
シリアルポート | 周辺機器を仮想マシンに接続するためのインターフェイスです。仮想シリアル ポートは、物理シリアル ポートやホスト コンピュータ上のファイルに接続できるほか、ネットワーク経由での接続も行えます。また、2 台の仮想マシンを直接接続したり、仮想マシンとホスト コンピュータ上のアプリケーションを接続する際にも使用できます。仮想マシンは、最大 32 個のシリアル ポートを搭載するように構成できます。仮想シリアル ポートは、追加、削除、または構成できます。 |
SATA コントローラ | 仮想ディスクと DVD/CD-ROM デバイスへのアクセスを提供します。SATA 仮想コントローラは、AHCI SATA コントローラとして仮想マシンに表示されます。 |
SCSI コントローラ | 仮想ディスクへのアクセスを提供します。SCSI 仮想コントローラは、LSI Logic パラレル、LSI Logic SAS、および VMware 準仮想化など、さまざまなタイプのコントローラとして仮想マシンに認識されます。SCSI コントローラのタイプの変更、仮想マシンのバスの共有の割り当て、または準仮想化 SCSI コントローラの追加が可能です。 |
SIO コントローラ | シリアルおよびパラレル ポート、フロッピー デバイスを提供し、システム管理動作を実行します。仮想マシンで利用可能な SIO コントローラは 1 つです。このデバイスは構成または削除できません。 |
USB コントローラ | 管理している USB ポートに USB 1.x と USB 2.0 機能を提供する USB ハードウェア チップです。仮想 USB コントローラとは、仮想マシン内の USB 1.x と USB 2.0 ホスト コントローラ機能をソフトウェア レベルで仮想化したものです。 |
USB xHCI コントローラ | 管理している USB ポートに USB 3 機能を提供する USB ハードウェア チップです。仮想 USB xHCI コントローラとは、仮想マシン内の USB 3 ホスト コントローラ機能をソフトウェア レベルで仮想化したものです。 |
USB デバイス | セキュリティ ドングルや大容量ストレージ デバイスなど、複数の USB デバイスを仮想マシンに追加することが可能です。USB デバイスは、ESXi ホストまたはクライアント コンピュータに接続できます。 |
VMCI | 仮想マシン通信インターフェイス(VMCI)デバイスです。仮想マシンとハイパーバイザーの間に高速通信チャネルを提供します。VMCI デバイスは追加または削除できません。 |
NVMe コントローラ | NVM Express コントローラです。NVMe は、実際のハードウェアおよび仮想ハードウェア内の PCI Express (PCIe) バスを介して接続された非揮発性ストレージ メディアにアクセスするための、論理デバイス インターフェイス仕様です。 |
NVDIMM コントローラ | ホストの非揮発性メモリ リソースへのアクセスを提供します。 |
NVDIMM デバイス | 不揮発性デュアル インライン メモリ モジュールです。NVDIMM モジュールはメモリ デバイスであり、通常のメモリ チャネルに搭載されますが、不揮発性メモリが含まれています。仮想マシンには、最大 64 個の仮想 NVDIMM デバイスを追加できます。 |
TPM デバイス | Trusted Platform Module (TPM) です。仮想マシンに仮想 TPM 2.0 デバイスを追加すると、ゲスト OS はこのデバイスを使用して、機密情報の格納、暗号化タスク、またはゲスト プラットフォームの整合性の証明を実行します。 |
仮想プレシジョン クロック デバイス | 仮想マシンでプライマリ ESXi ホストのシステム時刻を利用できるようにする仮想クロック デバイスです。 |
仮想ウォッチドッグ タイマー デバイス | 仮想マシン内のシステム パフォーマンスに関連する自立性を確保します。ソフトウェアの問題またはエラーが原因でゲスト OS が応答を停止し、単独でリカバリできない場合、ウォッチドッグ タイマーは事前定義された期間待機してからシステムを再起動します。 |
vSGX デバイス | Virtual Intel® Software Guard Extensions (vSGX) は、ワークロードに仮想マシンのセキュリティを強化します。Intel SGX は、エンクレーブと呼ばれるメモリのプライベート領域を定義するプロセッサ固有のテクノロジーです。Intel SGX により、エンクレーブの外部で実行されるコードがエンクレーブにアクセスできなくなり、その内容が開示や変更から保護されます。 |
RDM ディスク | Raw デバイス マッピング (RDM) を使用すると、仮想マシンのデータを、仮想ディスク ファイルに格納するのではなく、直接 SAN LUN 上に格納できます。 |
PS2 コントローラ | PS2 コントローラは、仮想キーボードへのアクセスを提供し、PS2 インターフェイスを参照します。 |
ビデオ カード | 仮想マシン コンソールにグラフィック アクセラレーションと表示機能を提供する仮想グラフィック カード。 |