仮想シリアル ポートは、物理シリアル ポートまたはホスト コンピュータ上のファイルに接続できます。また、ホスト側の指定したパイプを使用することで、2 台の仮想マシンを直接接続するか、仮想マシンとホスト コンピュータ上のアプリケーションを接続することもできます。さらに、ポートまたは vSPC URI を使用して、ネットワーク経由でシリアル ポートを接続することも可能です。1 台の仮想マシンでは、最大 32 のシリアル ポートを使用できます。

重要: 仮想ハードウェアのバージョン 11 以降の場合、シリアル ポートなしで仮想マシンを構成すると、仮想チップセットから完全に削除され、仮想マシン OS にシリアル ポートは表示されません。

前提条件

手順

  1. インベントリで仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
  2. [仮想ハードウェア] タブで、[新規デバイスを追加] ボタンをクリックします。
  3. ドロップダウン メニューから [シリアル ポート] を選択します。
    新しいシリアル ポートが、デバイス リストの下部に表示されます。
  4. [新規シリアル ポート] ドロップダウン メニューから、接続タイプを選択します。
    オプション 操作
    出力ファイルを使用 仮想シリアル ポートからの出力をホスト コンピュータ上のファイルに送信するには、このオプションを選択します。シリアル ポートに接続する出力ファイルを選択するには、[参照] をクリックします。
    物理シリアル ポートを使用 仮想マシンがホスト コンピュータの物理シリアル ポートを使用するようにするには、このオプションを選択します。ドロップダウン メニューからシリアル ポートを選択します。
    名前付きパイプを使用 2 台の仮想マシン間の直接接続、または仮想マシンとホスト コンピュータ上のアプリケーションの接続を設定するには、このオプションを選択します。
    1. [パイプ名] フィールドに、パイプの名前を入力します。
    2. パイプの [近端] および [遠端] をドロップダウン メニューから選択します。
    ネットワークの使用 リモート ネットワーク経由で接続するには、[ネットワークの使用] を選択します。
    1. ネットワーク バッキングを選択します。
      • 仮想マシンにほかのホストからの受信接続を監視させるには、[サーバ] を選択します。
      • 仮想マシンにほかのホストへの接続を開始させるには、[クライアント] を選択します。
    2. [ポート URI] を入力します。

      URI は、仮想マシンのシリアルポートの接続先となるシリアル ポートのリモート エンドになります。

    3. 1 つの IP アドレスですべての仮想マシンにアクセスする手段として vSPC を使用する場合は、[仮想シリアル ポート コンセントレータの使用] を選択して、[vSPC URI] の場所を入力します。
  5. (オプション) [ポーリング時に CPU を放棄] を選択します。
    シリアル ポートをポーリング モードで使用するゲスト OS のみに対してこのオプションを選択してください。このオプションは、ゲストによる過剰な CPU の使用を抑制します。
  6. [OK] をクリックします。

例: 認証パラメータを使用しないクライアントまたはサーバへのシリアル ポート ネットワーク接続の確立

vSPC を使用せず、シリアル ポートが接続されている仮想マシンを telnet://:12345 URI のサーバとして構成した場合、Linux または Windows オペレーティング システムから仮想マシンのシリアル ポートに接続できます。
telnet yourESXiServerIPAddress 12345
同様に、Linux システムのポート 23 ( telnet://yourLinuxBox:23) で Telnet サーバを稼動する場合、仮想マシンをクライアント URI として設定します。
telnet://yourLinuxBox:23
仮想マシンは、ポート 23 で Linux システムへの接続を開始します。