テンプレートは、カスタマイズされた、すぐに使用可能な状態の仮想マシンをデプロイできる、仮想マシンのプライマリ コピーです。テンプレートによって、vSphere 環境全体の一貫性が保持されます。コンテンツ ライブラリを使用して、仮想マシン テンプレートと vApp テンプレートを保存および管理できます。仮想マシン テンプレートと vApp テンプレートを使用して、ホストやクラスタなどのターゲット オブジェクトに仮想マシンと vApp をデプロイすることができます。
コンテンツ ライブラリでは、OVF テンプレート タイプと仮想マシン テンプレート タイプの 2 種類のテンプレートがサポートされます。
コンテンツ ライブラリでは、仮想マシン テンプレートを OVF テンプレートまたは仮想マシン テンプレートとして保存および管理できます。コンテンツ ライブラリでは、vApp は常に OVF テンプレートに変換されます。
コンテンツ ライブラリの仮想マシン テンプレート
仮想マシン テンプレートとは、仮想マシンのテンプレートです。仮想マシン テンプレートを作成するには、仮想マシンのクローンを作成してテンプレートにします。
仮想マシン テンプレートは、vCenter Server またはコンテンツ ライブラリで管理できます。
vSphere の以前のリリースでは、vCenter Server インベントリ リストを介した仮想マシン テンプレートの管理のみが可能でした。仮想マシンまたは仮想マシン テンプレートのクローンをコンテンツ ライブラリ テンプレートに作成すると、生成されるコンテンツ ライブラリ アイテムは OVF フォーマットになりました。vSphere 6.7 Update 1 以降のローカル コンテンツ ライブラリは、OVF テンプレートと仮想マシン テンプレートの両方をサポートします。仮想マシンのクローンをコンテンツ ライブラリ内に作成するときに、テンプレートのタイプを選択します。
コンテンツ ライブラリの OVF テンプレート
コンテンツ ライブラリでは、OVF テンプレートは仮想マシン テンプレートか vApp テンプレートのいずれかになります。仮想マシンからコンテンツ ライブラリ内のテンプレートをクローン作成する場合は、OVF テンプレートと仮想マシン テンプレートのどちらを作成するかを選択します。ただし、vApp からコンテンツ ライブラリ内のテンプレートをクローン作成する場合、作成されるコンテンツ ライブラリ アイテムは常に OVF テンプレートになります。OVF フォーマットは実際にはファイルのセットであるため、テンプレートをエクスポートすると、OVF テンプレートのライブラリ アイテム内のすべてのファイル(.ovf、.vmdk、.mf)は、ローカル システムに保存されます。