仮想マシンで vSAN ストレージを使用している場合、vSAN クラスタの障害タイプに応じてストレージのアクセシビリティが変わる可能性があります。

仮想マシン オブジェクトのポリシーで許容される以上の障害がクラスタで発生すると、アクセシビリティが変更されます。

vSAN クラスタで障害が発生した結果、仮想マシン オブジェクトがアクセス不可になる可能性があります。障害はすべてのレプリカに影響するためにオブジェクトの完全なレプリカを使用できないか、オブジェクトの票が 50 パーセントを下回ると、オブジェクトがアクセス不可になります。

アクセス不可のオブジェクト タイプに応じて、仮想マシンは次のように動作します。

表 1. 仮想マシン オブジェクトのアクセス不可状態
オブジェクト タイプ 仮想マシンの状態 仮想マシンの症状
仮想マシン ホーム名前空間
  • アクセス不可
  • 親(実体)なし(vCenter Server または ESXi ホストが仮想マシンの .vmx ファイルにアクセスできない場合)。
仮想マシン プロセスがクラッシュし、仮想マシンがパワーオフ状態になることがあります。
VMDK アクセス不可 仮想マシンはパワーオン状態のままですが、VMDK での I/O 処理は実行されません。特定のタイムアウト時間が経過すると、ゲスト OS で処理が終了します。

仮想マシンがアクセスできない状態は、永続的なものではありません。問題の原因が解決し、完全なレプリカおよびオブジェクトの票の 50 パーセント以上がリストアされたら、自動的に仮想マシンが再びアクセス可能になります。