vSAN ストレッチ クラスタは、サイト間のネットワーク接続の切断、または一方のサイトの一時的な消失により発生した障害を管理します。

ストレッチ クラスタの障害の処理

ほとんどの場合、ストレッチ クラスタは障害発生時にも稼動し続け、障害が解決した後に自動的にリカバリします。

表 1. ストレッチ クラスタによる障害の処理方法
障害のタイプ 動作
アクティブ サイト間のネットワーク接続の切断 2 つのアクティブ サイト間のネットワーク接続に障害が発生した場合、監視ホストと優先サイトはストレージ操作を引き続き実行し、データを使用可能な状態で維持します。ネットワーク接続が復旧すると、2 つのアクティブ サイトが再同期されます。
セカンダリ サイトの障害またはネットワーク接続の切断 セカンダリ サイトがオフラインになるか、優先サイトおよび監視ホストから隔離された場合、監視ホストと優先サイトはストレージ操作を引き続き実行し、データを使用可能な状態で維持します。セカンダリ サイトがクラスタに復旧すると、2 つのアクティブ サイトが再同期されます。
優先サイトの障害またはネットワーク接続の切断 優先サイトがオフラインになるか、セカンダリ サイトおよび監視ホストから隔離された場合、セカンダリ サイトが監視ホストに接続された状態にあれば、セカンダリ サイトがストレージ操作を引き続き実行します。優先サイトがクラスタに復旧すると、2 つのアクティブ サイトが再同期されます。
監視サイトの障害またはネットワーク接続の切断 監視ホストがオフラインになるか、優先サイトまたはセカンダリ サイトから隔離された場合、オブジェクトは非準拠になりますが、データは使用可能な状態で維持されます。実行中の仮想マシンに影響はありません。