vSAN では、障害が発生したコンポーネントは、「不完全」状態か「低下しました」状態になっています。vSAN では、仮想マシンのデータをリカバリするために、コンポーネントの状態に応じて異なるアプローチを使用します。

vSAN では、コンポーネント障害のタイプに関するアラートも生成します。アラーム作成用の VMkernel 観測の使用およびデフォルトの vSAN アラームの使用を参照してください。

vSAN では、コンポーネントについて次の 2 つのタイプの障害状態がサポートされています。

表 1. vSAN 内のコンポーネントの障害状態
コンポーネントの障害状態 説明 リカバリ 原因
低下しました vSAN で永続的なコンポーネント障害が検出され、そのコンポーネントが正常動作の状態にリカバリしないとみなされる場合、コンポーネントは「低下しました」状態になります。 vSAN では、影響を受けるコンポーネントの再構築が直ちに開始されます。
  • フラッシュ キャッシュ デバイスの障害
  • 磁気またはフラッシュ キャパシティ デバイスの障害
  • ストレージ コントローラの障害
不完全 vSAN で一時的なコンポーネント障害が検出され、そのコンポーネントが復旧して正常動作の状態に戻るとみなされる場合、コンポーネントは「不完全」状態になります。 vSAN は、一定時間内に不完全コンポーネントが正常動作に戻らない場合、そのコンポーネントの再構築を開始します。vSAN は、デフォルトで 60 分後に不完全コンポーネントの再構築を開始します。
  • ネットワーク接続の切断
  • 物理ネットワーク アダプタの障害
  • ESXi ホストの障害
  • 取り外されたフラッシュ キャッシュ デバイス
  • 取り外された磁気ディスクまたはフラッシュ キャパシティ デバイス