vSAN ホストのパフォーマンス チャートを使用して、ホストのワークロードを監視して問題の根本原因を判断できます。ホスト、ディスク グループ、個々のストレージ デバイスの vSAN パフォーマンス チャートを表示できます。

パフォーマンス サービスをオンにすると、ホストのサマリに各ホストおよび接続されたディスクのパフォーマンス統計が表示されます。ホスト レベルでは、仮想マシンの使用量、および IOPS、スループット、遅延、輻輳などの vSAN バックエンドの詳細な統計チャートを表示できます。さらに、ローカル クライアント キャッシュ読み取り IOPS とヒット率を表示するチャートがあります。ディスク グループ レベルでは、ディスク グループの統計を表示できます。ディスク レベルでは、個々のストレージ デバイスの統計を表示できます。

前提条件

vSAN パフォーマンス サービスをオンにしないと、パフォーマンス チャートを表示できません。

次のパフォーマンス チャートを表示するには、vSAN クラスタ内のホストで ESXi 7.0 以降が実行されている必要があります:物理アダプタ、VMkernal アダプタ、VMkernal アダプタ集計、iSCSI、vSAN - バックエンド再同期 I/O、再同期 IOPS、再同期スループット、ディスク グループ再同期遅延。

手順

  1. vSAN クラスタに移動して、ホストを選択します。
  2. [監視] タブをクリックします。
  3. [vSAN] の下で [パフォーマンス] を選択します。
  4. [仮想マシン] を選択します。クエリの時間範囲を選択します。vSAN では、IOPS、スループット、遅延、輻輳、未処理の I/O など、ホストで実行されているクライアントのパフォーマンス チャートが表示されます。
  5. [バックエンド] を選択します。クエリの時間範囲を選択します。vSAN では、IOPS、スループット、遅延、輻輳、実行中 I/O、再同期 I/O など、ホストのバックエンド操作のパフォーマンス チャートが表示されます。
  6. [ディスク] を選択して、ディスク グループを選択します。クエリの時間範囲を選択します。vSAN では、フロント エンド(ゲスト)の IOPS、スループット、遅延に加えて、オーバーヘッド IOPS や遅延など、ディスク グループのパフォーマンス チャートが表示されます。読み取りキャッシュ ヒット率、削除、書き込みバッファの未使用割合、キャパシティおよび使用率、キャッシュ ディスクのステージング解除率、輻輳、実行中 I/O、実行中 I/O サイズ、遅延した I/O の割合、遅延した I/O の平均遅延、内部キュー IOPS、内部キュー スループット、再同期 IOPS、再同期スループット、再同期遅延も表示されます。
  7. [物理アダプタ] を選択して、NIC を選択します。クエリの時間範囲を選択します。vSAN では、スループット、1 秒間のパケット数、パケット損失率など、物理 NIC (pNIC) のパフォーマンス チャートが表示されます。
  8. [ホスト ネットワーク] を選択して、vmk1 などの VMkernel アダプタを選択します。クエリの時間範囲を選択します。vSAN では、スループット、1 秒間のパケット数、パケット損失率など、vSAN で使用されるネットワーク アダプタ内で処理されるすべてのネットワーク I/O のパフォーマンス チャートが表示されます。
  9. [iSCSI] を選択します。クエリの時間範囲を選択します。vSAN では、IOPS、バンド幅、遅延、実行中 I/O など、ホスト上のすべての iSCSI サービスのパフォーマンス チャートが表示されます。
  10. (オプション)[IOInsight] を選択します。IOInsight の詳細については、IOInsight の使用を参照してください。
  11. [vSAN Direct] を選択して、vSAN Direct ディスクのパフォーマンス データを表示します。クエリの時間範囲を選択します。vSAN には、IOPS、バンド幅、遅延、実行中 I/O など、vSAN Direct のパフォーマンス チャートが表示されます。
  12. [更新] または [結果を表示] をクリックして、表示を更新します。