vSAN は各ストレージ デバイスのパフォーマンスを監視して、健全でないデバイスをプロアクティブに隔離します。また、ストレージ デバイスの段階的な障害を検出して、関連するホストおよび vSAN クラスタ全体で輻輳が増大する前にデバイスを隔離します。

ディスクに大きな遅延や輻輳が発生している場合、vSAN はこのデバイスを停止直前のディスクとみなして、ディスクからデータを待避します。vSAN はデータを待避または再構築することによって、停止直前のディスクを処理します。クラスタのリソースが不足している場合、またはアクセス不能なオブジェクトがある場合を除いて、ユーザーによるアクションは必要ありません。

コンポーネントの障害状態とアクセシビリティ

磁気ディスクまたはフラッシュ キャパシティ デバイスに配置された vSAN コンポーネントは、「不完全」とマークされます。

vSAN の動作

vSAN は、ストレージ デバイスの障害に対して次の方法で対応します。

パラメータ 動作
アラーム

健全でないデバイスが診断されている場合は、各ホストからアラームが生成されます。ディスクが健全でない可能性がある場合は、警告が送信されます。

健全性チェック

[ディスク操作] の健全性チェックを行うと、停止直前のディスクに対して警告が送信されます。

健全性ステータス

[ディスク管理] ページには、停止直前のディスクの健全性ステータスが [非健全] と表示されます。vSAN がデータの退避を完了すると、健全性ステータスは [DyingDiskEmpty] と表示されます。

データの再構築

vSAN は、ホストおよびキャパシティ デバイスが、障害が発生したデバイスまたはディスク グループのオブジェクトに対する容量および配置ルールの要件を満たすかどうかを調べます。該当する容量を持つホストがある場合、コンポーネントが「低下」とマークされているため、vSAN はすぐにリカバリ プロセスを開始します。

リソースを使用できる場合、vSAN はデータを自動的に再保護します。

vSAN が永続的なエラーのあるディスクを検出すると、ディスクをアンマウントしてからマウントするディスク回復処理が限られた回数だけ行われます。