クラスタ内のホスト間の接続が失われると、vSAN はアクティブなパーティションを特定し、接続がリストアされない場合はアクティブなパーティションにある隔離されたパーティションからコンポーネントを再構築します。

コンポーネントの障害状態とアクセシビリティ

vSAN は、オブジェクトの 50% を超える投票が使用可能なパーティションを特定します。隔離されたホストのコンポーネントは、「不完全」としてマークされます。

vSAN の動作

vSAN は、次のようにネットワーク障害に応答します。

パラメータ 動作
許容されるプライマリ レベルの障害数

仮想マシン ストレージ ポリシーの [許容されるプライマリ レベルの障害数] が 1 以上の場合は、引き続きクラスタ内の別の ESXi ホストから仮想マシン オブジェクトにアクセスすることができます。リソースが利用可能な場合、vSAN は自動的に保護を再開します。

[許容されるプライマリ レベルの障害数] が 0 に設定されていると、隔離されたホストに仮想マシン オブジェクトのコンポーネントが存在する場合、その仮想マシン オブジェクトにアクセスできません。

隔離されたホストの I/O 操作

vSAN は、オブジェクトが利用可能で、コンポーネントに障害が発生していないことを再確認するまで、実行中のすべての I/O 処理を 5 ~ 7 秒間停止します。

vSAN がオブジェクトを利用可能と判断すると、すべての実行中の I/O 処理が再開されます。

データの再構築

ホストが 60 分以内にクラスタに再参加すると、vSAN はホストのコンポーネントを同期します。

ホストが 60 分以内にクラスタに再参加しない場合、vSAN は、アクセスできないホストのオブジェクトに対するキャッシュ、容量、および配置ルールの要件をクラスタ内の他のホストが満たすかどうかを確認します。該当するホストがある場合、vSAN はリカバリ プロセスを開始します。

60 分後にホストがクラスタに再参加し、リカバリが開始した場合、vSAN は、リカバリを続行または停止するかどうかを評価し、元のコンポーネントを再同期します。