クイックスタート ワークフローを使用すると、vSAN クラスタを迅速に作成、構成、および展開できます。

クイックスタートはワークフローを統合し、ネットワーク、ストレージ、サービスなどの一般的な機能に推奨されるデフォルト設定を使用する新しい vSAN クラスタを迅速に作成することができます。クイックスタートは一般的なタスクをグループ化し、設定ウィザードを使用してプロセスをガイドします。クイックスタートの各ウィザードに必要な情報を入力すると、入力された情報に基づいてクラスタが構成されます。

クイック スタートでは vSAN Health Service を使用して構成を確認し、その結果に基づいて構成の問題を修正することができます。各クイック スタート カードには構成のチェックリストが表示されます。緑のメッセージ、黄色の警告、赤の障害をクリックすると詳細を表示できます。

クイックスタート クラスタに追加されるホストは、クラスタ設定に一致するように自動的に構成されます。新しいホストの ESXi ソフトウェアおよびパッチ レベルは、クラスタ内の ESXi ソフトウェアおよびパッチ レベルに一致する必要があります。クイックスタート ワークフローを使用してホストをクラスタに追加する際は、ホストにネットワークまたは vSAN を構成することはできません。ホストの追加の詳細については、『 VMware vSAN の管理』の「vSAN クラスタの拡張」を参照してください。

注: クイックスタート以外でネットワーク設定を変更すると、クイックスタート ワークフローを使用してクラスタにホストを追加して構成することができなくなります。

クイックスタート クラスタの特性

クイックスタートを使用して構成された vSAN クラスタには次の特性があります。
  • ホストに ESXi 6.0 Update 2 以降が必要です。
  • すべてのホストはネットワーク設定を含み同じ構成になります。クイックスタートは、各ホストのネットワーク設定をクラスタ要件に合わせて変更します。
  • クラスタ構成は、ネットワークとサービスで推奨されるデフォルトの設定に基づいています。
  • クイックスタート ワークフローでは、ライセンスは割り当てられません。ライセンスは手動でクラスタに割り当てる必要があります。

クイックスタート クラスタの管理および拡張

クイックスタート ワークフローが完了したら、vSphere Client またはコマンドライン インターフェイスを使用して、vCenter Server からクラスタを管理できます。

クイックスタート ワークフローを使用して、クラスタにホストを追加し、追加ディスクを要求することができます。ただし、クイックスタートでクラスタを構成した後、クイックスタートを使用してクラスタ構成を変更することはできません。

クイックスタート ワークフローは、HTML5 ベースの vSphere Client を介してのみ使用できます。

クイックスタートのスキップ

[クイックスタートをスキップ] ボタンを使用して、クイックスタート ワークフローを終了し、引き続きクラスタとそのホストを手動で構成できます。新しいホストを個別に追加し、それらのホストを手動で構成することができます。スキップ後にクラスタのクイックスタート ワークフローをリストアすることはできません。

クイックスタート ワークフローは、新しいクラスタ向けに設計されています。既存の vSAN クラスタを 6.7 Update 1 以降にアップグレードする際、クイックスタート ワークフローが表示されます。クイックスタート ワークフローをスキップし、引き続き vCenter Server からクラスタを管理します。