vSAN クラスタでストレージ容量が不足するか、クラスタのパフォーマンスの低下が見られる場合は、クラスタを拡張して、容量およびパフォーマンスを強化できます。

  • 既存のディスク グループにストレージ デバイスを追加するか、ディスク グループを追加して、クラスタのストレージ容量を拡張します。新しいディスク グループには、キャッシュのためのフラッシュ デバイスが必要です。ディスク グループへのデバイスの追加の詳細については、ディスク グループへのデバイスの追加を参照してください。キャッシュを増やさずにキャパシティ デバイスを追加すると、キャッシュと容量の比率がサポート対象外のレベルに低下する可能性があります。詳細については、『vSAN のプランニングとデプロイ』を参照してください。
  • 少なくとも 1 個のキャッシュ デバイス(フラッシュ)と 1 個のキャパシティ デバイス(フラッシュまたは磁気ディスク)を既存のストレージ I/O コントローラまたは新しいホストに追加することで、クラスタのパフォーマンスが向上します。または、ディスク グループを持つ 1 台以上のホストを追加できます。これにより、vSAN クラスタで vSAN がプロアクティブな再分散を完了すると、同様にパフォーマンスが向上します。

コンピューティングのみ行うホストを vSAN クラスタに配置して、クラスタ内の他のホストのストレージ容量を使用することはできますが、均一に構成されたホストを追加すると効率的に運用できます。キャッシュおよびキャパシティ デバイスを持つホストを追加することでクラスタのキャパシティを拡張すると最適化が可能になります。ディスク グループでは性能が同一または類似したデバイスを使用することが理想的ですが、vSAN ハードウェア互換性リストに記載されているデバイスはすべてサポートされています。ホストとディスク グループ全体でキャパシティが均等に分散されるようにしてください。ディスク グループへのデバイスの追加の詳細については、ディスク グループへのデバイスの追加を参照してください。

クラスタのキャパシティを拡張してから手動で再調整し、リソースをクラスタ全体で均等に配分します。詳細については、『vSAN の監視とトラブルシューティング』を参照してください。