クラスタで vSAN を有効にした場合、ディスク要求モードを選択して、デバイスをグループに編成します。

vSAN 6.6 以降のリリースでは、あらゆるシナリオに向けて統一されたディスク要求ワークフローが用意されています。このワークフローでは、利用可能なすべてのディスクが、モデルおよびサイズ、またはホストごとにグループ化されます。キャッシュ デバイスやキャパシティ デバイスとして使用するデバイスを選択する必要があります。

ホストでディスク グループを作成する
ディスク グループを作成する際には、 vSAN データストアで使用される各ホストおよび各デバイスを指定する必要があります。キャッシュ デバイスとキャパシティ デバイスをディスク グループに整理します。

ディスク グループを作成するには、ディスク グループを定義して、このディスク グループに含めるデバイスを個別に選択します。各ディスク グループには、1 個のフラッシュ キャッシュ デバイスと 1 個以上のキャパシティ デバイスが含まれます。

ディスク グループを作成する場合、フラッシュ キャッシュと使用容量の比率を考慮します。比率はクラスタの要件とワークロードによって異なります。ハイブリッド クラスタでは、使用容量に対するフラッシュ キャッシュの使用比率(ミラーなどのレプリカを含まない)が 10% を超えるように構成を検討してください。

vSAN クラスタには当初、使用済みバイト数がゼロの単一の vSAN データストアが含まれています。

各ホストでディスク グループを作成し、キャッシュ デバイスとキャパシティ デバイスを追加すると、これらのデバイスによって追加される物理容量に応じて、データストアのサイズが増大します。vSAN では、クラスタに追加されたホストで使用できるローカルの空のキャパシティ デバイスを使用して、1 つの分散 vSAN データストアが作成されます。

各ディスク グループには、1 つのフラッシュ キャッシュ デバイスが含まれています。複数のディスク グループを手動で作成し、各グループのフラッシュ キャッシュ デバイスを要求できます。
注: vSAN クラスタに新しい ESXi ホストを追加した場合、そのホストのローカル ストレージは vSAN データストアに自動的に追加されません。新しい ESXi ホストから新しいストレージを使用するには、ディスク グループを作成し、そのディスク グループにデバイスを追加する必要があります。
vSAN Direct 用ディスクの要求
vSAN Direct を使用すると、ステートフル サービスは直接パスを介して、未加工の非 vSAN ローカル ストレージにアクセスできます。

vSAN Direct にホストローカル デバイスを要求し、vSAN を使用してこれらのデバイスを管理し、監視できます。各ローカル デバイスで、vSAN Direct は独立した VMFS データストアを作成し、ステートフル アプリケーションで使用できるようにします。

ローカル vSAN Direct データストアは、vSAN-D データストアとして表示されます。