ストレージ ポリシーを作成して、仮想マシンとその仮想ディスクのストレージ要件を定義できます。このポリシーでは、vSAN データストアでサポートされるストレージ機能を参照します。vSphere Client でのストレージ ポリシーの定義

前提条件

  • vSAN ストレージ プロバイダを使用できることを確認します。vSAN ストレージ プロバイダの表示を参照してください。
  • 必要な権限:[プロファイル駆動型ストレージ。プロファイル駆動型ストレージ ビュー][プロファイル駆動型ストレージ。プロファイル駆動型ストレージ更新]

手順

  1. [ポリシーおよびプロファイル] に移動して、[仮想マシン ストレージ ポリシー] をクリックします。
  2. [新しい仮想マシン ストレージ ポリシーの作成] アイコン (新しい仮想マシン ストレージ ポリシーの作成) をクリックします。
  3. [名前および説明] ページで vCenter Server を選択します。
  4. ストレージ ポリシーの名前と説明を入力し、[次へ] をクリックします。
  5. [ポリシー構造] 画面で、「vSAN」ストレージのルールの [有効] を選択し、[次へ] をクリックします。
  6. [vSAN] 画面で、ポリシー ルールセットを定義し、[次へ] をクリックします。
    1. [可用性] タブで、[サイトの耐障害性][許容される障害の数] を定義します。
      [可用性] オプションでは、許容される障害数のルール、データのローカリティおよび障害の許容方法を定義します。
      • [サイトの耐障害性] では、仮想マシン オブジェクトに対して使用するサイト障害の許容方法を定義します。
      • [許容される障害の数] では、仮想マシン オブジェクトで許容できるホスト障害およびデバイス障害の数、およびデータ レプリケーション方式を定義します。
      たとえば、 [デュアル サイト ミラーリング] および [2 回の障害 - RAID-6(イレージャ コーディング)] を選択すると、 vSAN は次のポリシー ルールを設定します。
      • 許容される障害の数:1
      • 許容されるセカンダリ レベルの障害数:2
      • データのローカリティ:なし
      • 障害の許容方法:RAID-5/6(イレージャ コーディング)- キャパシティ
    2. [ストレージ ルール] タブで、リモート データストアを区別するために HCI メッシュとともに使用できる暗号化、容量効率、ストレージ階層ルールを定義します。
      • [暗号化サービス]:このポリシーを使用して展開する仮想マシンの暗号化ルールを定義します。次のいずれかのオプションを選択できます。
        • [保存データの暗号化]:仮想マシンで暗号化を有効にします。
        • [暗号化なし]:仮想マシンで暗号化を有効にしません。
        • [環境設定なし]:保存データの暗号化と暗号化なしの両方のオプションと互換性のある仮想マシンにします。
      • [容量効率]:このポリシーを使用して展開する仮想マシンの容量効率ルールを定義します。次のいずれかのオプションを選択できます。
        • [デデュープおよび圧縮]:仮想マシンでデデュープおよび圧縮の両方を有効にします。デデュープおよび圧縮は、オールフラッシュ ディスク グループでのみ使用できます。詳細については、重複排除および圧縮の設計に関する考慮事項を参照してください。
        • [圧縮のみ]:仮想マシンで圧縮のみを有効にします。圧縮は、オール フラッシュ ディスク グループでのみ使用できます。詳細については、重複排除および圧縮の設計に関する考慮事項を参照してください。
        • [容量効率なし]:仮想マシンで容量効率機能を有効にしません。このオプションを選択するには、容量効率オプションが指定されていないデータストアを有効にする必要があります。
        • [環境設定なし]:すべてのオプションと互換性のある仮想マシンにします。
      • [ストレージ階層]:このポリシーを使用して展開する仮想マシンにストレージ階層を指定します。次のいずれかのオプションを選択できます。[環境設定なし] を選択すると、ハイブリッド環境とオール フラッシュ環境の両方と互換性のある仮想マシンにします。
        • [オール フラッシュ]
        • [ハイブリッド]
        • [環境設定なし]
    3. [詳細なポリシー ルール] タブで、オブジェクトあたりのディスク ストライプの数や IOPS の制限などの詳細なポリシー ルールを定義します。
    4. [タグ] タブで、[タグ ルールの追加] をクリックし、タグ ルールのオプションを定義します。
      指定する値が、 vSAN データストアのストレージ機能によってアドバタイズされる値の範囲内であることを確認します。
  7. [ストレージの互換性] ページで、[互換性あり] タブと [互換性なし] タブに表示されているデータストアのリストを確認し、[次へ] をクリックします。
    データストアが適格とみなされるために、ポリシー内のすべてのルール セットを満たす必要はありません。データストアは、少なくとも 1 つのルール セットと、そのセット内のすべてのルールを満たす必要があります。 vSAN データストアが、ストレージ ポリシーに設定されている要件を持たし、互換性のあるデータストアのリストに表示されていることを確認します。
  8. [確認して完了] 画面でポリシーの設定を確認し、[完了] をクリックします。

結果

新しいポリシーがリストに追加されます。

次のタスク

このポリシーを仮想マシンとその仮想ディスクに割り当てます。vSAN では、ポリシーで指定された要件に沿って仮想マシン オブジェクトを配置します。仮想マシン オブジェクトへのストレージ ポリシーの適用の詳細については、『vSphere のストレージ』ドキュメントを参照してください。