vSAN 6.7 Update 1 以降では、SCSI UNMAP コマンドを使用すると、ゲストが vSAN オブジェクトに作成し、ファイル システムから削除されたファイルのストレージ領域を再利用できます。
ファイルを削除すると、ファイル システム内の容量が解放されます。この空き容量は、ファイル システムが解放またはマッピング解除するまで、ストレージ デバイスにマッピングされます。vSAN は、マッピング解除操作とも呼ばれる空き容量の再利用をサポートしています。仮想マシンの削除または移行、スナップショットの統合などを行うときに、vSAN データストア内部のストレージ容量を解放することができます。
ストレージ容量を再利用すると、ホストとフラッシュ間の I/O スループットと、フラッシュのエンデュランス(書き換え回数)が向上します。
vSAN はまた、ストレージ容量を再利用するためにゲスト OS から直接発行される SCSI UNMAP コマンドをサポートしています。vSAN は、オフラインおよびインラインでのマッピング解除をサポートしています。Linux OS では、オフラインのマッピング解除は fstrim(8) コマンドで実行され、インラインのマッピング解除は mount -o discard コマンドの使用時に実行されます。Windows OS では、NTFS によってインラインのマッピング解除がデフォルトで実行されます。
デフォルトではマッピング解除機能は無効です。vSAN クラスタでマッピング解除を有効にするには、RVC コマンド vsan.unmap_support –enable を使用します。
vSAN クラスタでマッピング解除を有効にするときは、すべての仮想マシンをパワーオフしてからパワーオンする必要があります。マッピング解除操作を実行するには、仮想マシンでバージョン 13 以降の仮想ハードウェアを使用する必要があります。