vSAN がポリシーの変更を行う場合、または vSAN 7.0 以前で作成されたオブジェクトに対する操作を行う場合に必要になる操作領域は、クラスタ内で最大のオブジェクトで使用される容量となります。これを事前に計画することは難しいため、以前は、クラスタ内の最大オブジェクトが容量の 25% 以上を使用する可能性が低いことを前提として、クラスタで 30% の空き容量を確保することが推奨されました。また、ポリシーの変更でクラスタがいっぱいにならないように、容量の 5% が予約されます。vSAN 7.0 U1 以降では、すべてのオブジェクトが新しいフォーマットで作成されます。オブジェクトのポリシー変更で vSAN が必要とする操作領域は、8 TB 未満のオブジェクトの場合、ホストあたり 255 GB、8 TB より大きいオブジェクトの場合はホストあたり 765 GB になります。
クラスタを vSAN 7.0 以前のリリースから vSAN 7.0 U1 以降にアップグレードした後、以前のリリースで作成されたオブジェクトが 255 GB を超えている場合は、オブジェクトを新しい形式で作成しなおす必要があります。これにより、vSAN は、新しい空き容量要件のオブジェクトに対して操作を実行できます。アップグレードを行った後に、新しいオブジェクト フォーマットへの変換が必要なオブジェクトが存在すると、新しいオブジェクト フォーマットに関する健全性アラートが表示されます。レイアウト変更タスクを開始すると、この健全性の状態を修正できます。健全性アラートには、修正が必要なオブジェクトの数と、書き換えられるデータ量に関する情報が表示されます。レイアウト変更タスクの進行中に、クラスタのパフォーマンスが 20% ほど低下することがあります。この操作が完了するまでの所要時間について、正確な情報が再同期ダッシュボードに表示されます。