vCenter Server 7.0 0b | 2020 年 6 月 23 日 | ISO ビルド 16386292

各リリース ノートで、追加および更新された機能をご確認ください。

リリース ノートの概要

本リリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

  • vCenter Server の新しいアラーム:vCenter Server 7.0.0b では、レプリケーション状態変更アラームが vCenter Server Appliance に追加されました。このアラームはレプリケーション状態が読み取り専用に変化すると表示されます。アラームは、状態が正常に変わると解決されます。
    レプリケーション ステータス変更アラームは、ノード間のレプリケーションの問題を報告します。このアラームは、ノード間の接続がリストアすると解決されます。

  • ロールアップの更新のみを表示:vCenter Server 7.0.0b では、[ロールアップの更新のみを表示] トグル ボタンを使用することで、vSphere Lifecycle Manager の使用時にベースラインに含めるパッチをフィルタリングして選択することができます。このボタンは、vSphere Client の vSphere Lifecycle Manager ホーム ビューで [メニュー] > [Lifecycle Manager] の順に選択して [Lifecycle Manager] ペインの [更新] タブで利用できます。このボタンは、[新規] > [ベースライン] の順に選択して表示される [ベースラインの作成] ウィザードで [パッチの手動選択] 画面の [ベースライン] タブでも利用することができます。

  • vCenter Server 7.0.0b リリースでは、「解決した問題」セクションに記載された問題に対処しています。

  • VMware vSphere with Kubernetes のアップデートについては、『VMware vSphere with Kubernetes リリースノート』を参照してください。

vCenter Server 7.0 の以前のリリース

vCenter Server の機能と既知の問題については、各リリースのリリース ノートに記載されています。vCenter Server 7.0 の以前のリリースのリリース ノートは以下のとおりです。

利用可能な言語、互換性、インストール、オープン ソース コンポーネント、製品サポートに関する注意事項については、『VMware vSphere 7.0 リリース ノート』を参照してください。

本リリースに含まれるパッチ

vCenter Server 7.0.0b のこのリリースでは、次のパッチを提供します。パッチのダウンロードについては、VMware パッチ ダウンロード センターを参照してください。

VMware vCenter Server Appliance 7.0.0b のパッチ

vCenter Server Appliance の製品パッチ。VMware のソフトウェアの修正、セキュリティ修正、およびサードパーティ製品の修正を含みます。

このパッチは、vCenter Server に適用されます。

ダウンロード ファイル名 VMware-vCenter-Server-Appliance-7.0.0.10400-16386292-patch-FP.iso
ビルド 16386292
ダウンロード サイズ 4713.4 MB
md5sum 58ba4c903755611c03fe53e894a532d8
sha1checksum bb29e854487b8b9ce186f4371f6c643404f84420

ダウンロードとインストール

このパッチをダウンロードするには、VVMware パッチ ダウンロード センターに移動し、[製品の選択] ドロップダウン メニューから [vCenter Server] を選択します。

  1. VMware-vCenter-Server-Appliance-7.0.0.10400-16386292-patch-FP.iso ファイルを vCenter Server Appliance の CD または DVD ドライブに接続します。
  2. スーパー管理者権限(root など)を持つユーザーとしてアプライアンス シェルにログインし、次のコマンドを実行します。
    • ISO をステージングするには:
      software-packages stage --iso
    • ステージングしたコンテンツを表示するには:
      software-packages list --staged
    • ステージングした rpms をインストールするには:
      software-packages install --staged

vCenter Server Appliance シェルの使用方法の詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB2100508 を参照してください。

vCenter Server Appliance へのパッチ適用については、アプライアンス シェルを使用した vCenter Server Appliance へのパッチ適用を参照してください。

パッチのステージングについては、Stage Patches to vCenter Server Appliance を参照してください。

パッチのインストールについては、vCenter Server Appliance パッチのインストールを参照してください。

このパッチで解決された問題については、解決した問題を参照してください。

アプライアンス管理インターフェイスを使用したパッチ適用については、アプライアンス管理インターフェイスを使用した vCenter Server Appliance へのパッチ適用を参照してください。

解決した問題

解決された問題には、次のトピックが含まれます。

セキュリティの問題
  • SQLite データベースのアップデート

    SQLite データベースはバージョン 3.31.1 にアップデートされています。

  • dom4j ライブラリのアップデート

    dom4j ライブラリはバージョン 2.1.3 にアップデートされています。

  • vCenter Server インスタンス間での暗号化された仮想マシンの移行またはクローン作成が、vSphere Client を使用して実行すると失敗する

    vSphere Client を使用して vCenter Server インスタンス間で暗号化された仮想マシンを移行またはクローン作成すると、次のエラー メッセージが表示されて操作が失敗します。The operation is not allowed in the current state

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • libxml2 ライブラリのアップデート

    libxml2 ライブラリはバージョン 2.9.10 にアップデートされています。

  • Apache Tomcat サーバのアップデート

    Apache Tomcat サーバはバージョン 8.5.51 にアップデートされています。

  • cURL のアップデート

    vCenter Server Appliance の cURL は 7.69.1 にアップデートされています。

  • Python ライブラリのアップデート

    Python ライブラリはバージョン 3.5.9 に、Freetype Python はバージョン 2.9 にアップデートされています。

  • VMware Postgres のアップデート

    VMware Postgres は、バージョン 11.7 にアップデートされています。

  • OpenJDK 1.8.0.252 のアップデート

    オープンソースの JDK はバージョン 1.8.0.252 にアップデートされています。

Auto Deploy の問題
  • イメージ プロファイルの作成が、次のエラーと共に失敗することがある:無効な障害: ThrowableProxy.cause 'name'

    ESXi VIB の以前のバージョンを格納するイメージ デポをインポートし、vSphere Client の Image Builder ワークフローを使用してイメージ プロファイルを ISO またはオフライン バンドルにエクスポートすると、以下のようなエラーが表示されることがあります。
    無効な障害:ThrowableProxy.cause 'name’.
    vSphere 7.0 以降では、VMware は VIB のパッケージ化にコンポーネント(更新された形式の通知)を使用します。レガシーの通知にはコンポーネントの情報が含まれていないため、失敗の原因となります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

vSphere Lifecycle Manager の問題
  • Eclipse Jetty のアップデート

    Eclipse Jetty はバージョン 9.4.26 にアップデートされています。

  • Web ブラウザでポート 9087 または 9084 を使用してアドレスにアクセスできない場合、エラー ページに Web サーバの名前とバージョンが表示されることがある

    Web ブラウザで vSphere ポート 9087 または 9084 を使用してアドレスにアクセスできない場合、「404 NOT FOUND」というエラー ページに Web サーバの名前とバージョンが表示されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

アップグレードの問題
  • VMware vCenter Server High Availability が有効な環境の監視ノードまたはパッシブ ノードへのパッチ適用が失敗することがある

    vCenter Server High Availability が有効になっている環境で、監視またはパッシブ ノードへのパッチ適用が失敗し、次のようなメッセージが表示されることがあります。
    ​ランタイム エラー: 認識できない C++ 例外.

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vCenter Server 7.0 へのアップグレードが、サービス「sps」の開始中にエラーが発生したというメッセージと共に失敗する

    ストレージ プロバイダに障害が発生している場合、vCenter Server 6.7.x から vCenter Server 7.0 へのアップグレードは失敗します。vSphere Client には次のようなメッセージが表示されます。
    サービス「sps」の開始中にエラーが発生しました
    VMware vSphere Profile-Driven Storage Service の開始に失敗しました。

    本リリースで、この問題は修正されました。詳細については、VMware ナレッジベースの記事 KB78900 を参照してください。

  • vCenter Server のアップグレード後、VMware vSphere with Kubernetes クラスタが構成状態のままになることがある

    vSphere Client で、vCenter Server のアップグレード後の VMware vSphere with Kubernetes クラスタの再構成中に、「一般的なシステム エラーが発生しました」のようなエラーが表示されることがあります。VMware vSphere with Kubernetes クラスタは、最大で 4 時間、構成状態のままになることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • Linux 仮想マシンで vCenter Server Appliance インストーラ アプリケーションをダブルクリックして開くことができない

    Linux ファイル マネージャでは、vCenter Server Appliance インストーラ アプリケーションのアップグレードされたコンポーネントの一部が使用する PIE 形式が認識されません。その結果、Linux 仮想マシンで vCenter Server Appliance インストーラ アプリケーションをダブルクリックして開くことができません。

    本リリースで、この問題は修正されました。vCenter Server Appliance インストーラ アプリケーションを Linux ターミナルを使用して開かないようにするために、vCenter Server 7.0.0b では元のインストーラと同じ方法でダブルクリックして開く installer-linux.desktop ファイルが導入されました。

  • vCenter Server システムをアップデートした後も、vSphere Client の [サマリ] タブに [利用可能な更新] が表示される

    vCenter Server システムを vCenter Server 7.0.0a にアップデートした後でも、vSphere Client への初回ログイン時に [サマリ] タブに [利用可能な更新] が表示されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vCenter Server マシンの vCenter Single Sign-On 証明書またはマシン SSL 証明書に大文字と小文字の両方が含まれている場合、移行またはアップグレードの事前チェックに失敗する

    vCenter Server マシンの vCenter Single Sign-On 証明書またはマシン SSL 証明書の DNS または共通名 (CN) に大文字と小文字の両方が含まれている場合、移行またはアップグレードの事前チェックは失敗します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • vCenter Server マシンの vCenter Single Sign-On 証明書またはマシン SSL 証明書に複数の DNS エントリがあり、共通名 (CN) が vCenter Server の PNID と一致しない場合、移行とアップグレードの事前チェックが失敗する

    vCenter Server マシンの vCenter Single Sign-On 証明書またはマシン SSL 証明書に複数の DNS エントリがあり、CN が vCenter Server の PNID と一致しない場合、移行またはアップグレードの事前チェックは失敗します。

    本リリースで、この問題は修正されました。

仮想マシンの管理の問題
  • 仮想マシン ストレージのコンプライアンス監視サービスで、コンプライアンスの状態の再計算がトリガされないことがある

    仮想マシン ストレージのオブジェクトのコンプライアンス監視サービスで、コンプライアンスの状態の変更に対して vCenter Server システムの対応するイベントが発生しなかったり、コンプライアンスの状態の再計算がトリガされなかったりすることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • データストアが複数のデータセンターにマウントされている場合、vCenter Server が互換性のあるデータストアを報告しない

    ESXi ホストが、同一の VMware vSphere Virtual Volumes データストアを使用する異なるデータセンターにまたがっている場合、Get-SpbmCompatibleStorage PowerCLI コマンドを実行する際や、vSphere Client でストレージ ポリシー エディタを使用する際に互換性のあるデータストアが表示されません。

    本リリースで、この問題は修正されました。

  • 仮想マシン フォルダ内のネストされたオブジェクトの 3 階層目が表示されない

    次の手順を実行してください。データセンターに移動し、仮想マシン フォルダを作成します。仮想マシン フォルダにネストされた仮想マシン フォルダを作成します。2 階層目のフォルダに、別のネストされた仮想マシン、仮想マシン フォルダ、vApp、または仮想マシン テンプレートを作成します。その結果、[仮想マシンおよびテンプレート] インベントリ ツリーで、ネストされた 3 階層目のフォルダのオブジェクトが表示されません。

    本リリースで、この問題は修正されました。

vCenter Server および vSphere Client の問題
  • vCenter Server インスタンス間の仮想マシンの移行がエラーを表示して失敗する

    vMotion を使用して vCenter Server インスタンス間で仮想マシンを移行すると、仮想マシン ストレージとホストの情報を別の vCenter Server インスタンスに移行する際に次のエラーが表示されて失敗します:その操作は、現在の状態では実行できません。 

    このエラーは、暗号化やその他の I/O フィルタ ルールなどのホスト ベースのルールを含むストレージ ポリシーが仮想マシンに割り当てられている場合に、ユーザー インターフェイス ウィザードで、ホストの選択手順の後、データストアの選択手順の前に表示されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。

その他の問題
  • VMware Cloud Director で、汎用サービス チケットの取得に失敗したことが原因で、vApp へのカスタマイズ パッケージのアップロードが失敗することがある

    VMware Cloud Director で、汎用サービス チケットの取得に失敗したことが原因で、vApp へのカスタマイズ パッケージのアップロードが失敗することがあります。結果として、vApp をパワーオンできません。

    本リリースで、この問題は修正されました。

ストレージの問題
  • カスタム HTTPS ポートを使用する vCenter Server テストベッドで、コンテナ ストレージ インターフェイス (CSI) の外部プロビジョナが PersistentVolumeClaim (PVC) のプロビジョニングに失敗する

    vCenter Server システムにカスタム HTTPS ポートがある場合、HTTPS ポートがハードコーディングされているため、CSI 外部プロビジョナを使用した新しいボリュームのプロビジョニングは失敗します。

    本リリースで、この問題は修正されました。この修正では、ハードコーディングされたポートの代わりに、SPBM サービス ポートとしてアクティブな HTTPS ポートを /etc/vmware-vsan-health/config.conf ファイルから取得します。SPBM サービスに接続するには、異なるポートを使用します。ConnectionFactory::init() の構成をロードするステップで、/etc/vmware-vsan-health/config.conf の HTTPS ポートを変更することで、ポートをカスタマイズできます。

  • コンテナ ストレージ インターフェイス (CSI) の移行機能がデフォルトで無効になっていることがある

    CSI 移行機能がデフォルトで無効になっている場合があります。これは、グラフィック ユーザー インターフェイスを使用して有効にすることはできません。

    本リリースで、この問題は修正されました。CSI 移行機能はデフォルトで有効になります。

vSphere High Availability に関する問題
  • トラフィックに異なるサブネットを使用する vSAN クラスタで VMware vSphere High Availability を有効にしている場合、ネットワーク レイヤーでタイムアウトが発生した場合に、一部の ESXi ホストの vSphere HA ステータスが正しく表示されない

    トラフィックに異なるサブネットを使用する vSAN クラスタで vSphere HA を有効にした場合、ホスト間の通信にデフォルト ゲートウェイを指定した場合でも、vSphere HA は選択したプライマリ ノード上でのみ有効になります。他のノードはプライマリと通信することができず、ネットワーク レイヤーでタイムアウトが発生します。結果的に、一部の ESXi ホストでは vSphere HA ステータスが適切に取得されません。
    たとえば、ネットワーク フェイルオーバー時に vSAN でタグ付けされた VMkernel アダプタがアクティブな場合、その vmnic の vSphere HA ステータスは「FDM が到達できません」と表示されます。

    本リリースで、この問題は修正されました。
    vSAN クラスタの VMkernel アダプタのデフォルト ゲートウェイをオーバーライドして、vSphere HA に別のゲートウェイを指定できます。
    vSphere Client では、[ネットワーク] タブで [このアダプタのデフォルト ゲートウェイをオーバーライド] を選択して、VMkernel アダプタの設定を変更できます。
    詳細については、「VMkernel アダプタのデフォルト ゲートウェイのオーバーライド」と「esxcli コマンドを使用した VMkernel アダプタ ゲートウェイの構成」を参照してください。

  • 現在のメモリ フェイルオーバー キャパシティ メトリックが 100% を超えていると表示される

    vSphere HA の予約クラスタ リソース ポリシーで設定されている現在のメモリ フェイルオーバー キャパシティ メトリックが、使用中のクラスタ レベル メモリ合計が 20 TB を上回る環境で、100% を超えていると表示されることがあります。

    本リリースで、この問題は修正されました。

既知の問題

既知の問題には、次のトピックが含まれます。

バックアップの問題
  • vCenter Server Appliance のリストア後に、Microsoft Active Directory Federation Services (ADFS) のログインに失敗することがある

    ADFS のセットアップ時に vCenter Server の JRE トラストストアに手動で証明書を追加したり、/etc/hosts ファイルを変更したりすると、リストア後に変更が保存されず、ADFS ログインに失敗することがあります。

    回避策:vCenter Server Appliance のリストア後、vCenter Server の JRE トラストストアに ADFS 証明書を追加します。詳細については、「外部 ID プロバイダの信頼された証明書のインポート」を参照してください。vCenter Server Appliance のリストア後、必要なホスト名のマッピングを /etc/hosts ファイルに再度追加します。

その他の問題
  • ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイス (DCUI) で、子ウィンドウが閉じた後に親ウィンドウの背景に黒色または灰色のゾーンが表示される

    DCUI で ESC キーまたは Enter キーを押すか、[キャンセル] または [OK] ボタンをクリックして子ウィンドウを閉じると、親ウィンドウの外観が変化することがあります。親ウィンドウの一部で、背景色が灰色または黒に変化します。ただし、DCUI からの必要な情報はすべて適切に表示され、DCUI で実行されたすべての操作は正常に完了します。

    回避策:DCUI のカレント ウィンドウを更新したり、キーを押したりせずに、1 分間待機します。

vSphere Lifecycle Manager の問題
  • vCenter Server 7.0.0b へのアップグレード後、vSphere Client の vSphere Lifecycle Manager ホーム ビューに [ロールアップの更新のみを表示] トグル ボタンが表示されない

    vCenter Server 7.0.0b では、[ロールアップの更新のみを表示] トグル ボタンを使用することで、vSphere Lifecycle Manager の使用時にベースラインに含めるパッチをフィルタリングして選択することができます。
    このボタンは、vSphere Client の vSphere Lifecycle Manager ホーム ビューで [メニュー] > [Lifecycle Manager] の順に選択して [Lifecycle Manager] ペインの [更新] タブで利用できます。このボタンは、[新規] > [ベースライン] の順に選択して表示される [ベースラインの作成] ウィザードで [パッチの手動選択] 画面の [ベースライン] タブでも利用することができます。
    ただし、vCenter Server 7.0.0b へのアップグレード後も、[ロールアップの更新のみを表示] トグルボタンが表示されない場合があります。

    回避策:vCenter Server 7.0.0b へのアップグレード後、vSphere Client を再起動します。詳細については、「サービスの開始、停止、再起動」を参照してください。

  • vSphere Client で、vSphere Lifecycle Manager ホーム ビューのタブを開くと、[ロールアップの更新のみを表示] トグル ボタンが常に有効になる

    vCenter Server 7.0.0b では、[ロールアップの更新のみを表示] トグル ボタンを使用することで、vSphere Lifecycle Manager の使用時にベースラインに含めるパッチをフィルタリングして選択することができます。
    このボタンは、vSphere Client の vSphere Lifecycle Manager ホーム ビューで [メニュー] > [Lifecycle Manager] の順に選択して [Lifecycle Manager] ペインの [更新] タブで利用できます。このボタンは、[新規] > [ベースライン] の順に選択して表示される [ベースラインの作成] ウィザードで [パッチの手動選択] 画面の [ベースライン] タブでも利用することができます。
    ただし、[更新] タブまたは [パッチの手動選択] 画面のいずれかに移動すると、トグル ボタンが常に有効になります。タブまたは画面から移動する際にボタンを無効にしても、次回開いたときにボタンは有効になります。

    回避策:なし

  • Update Planner を使用すると、vSphere Client で更新の取得中に予期しないエラーが発生することがある

    vCenter Server のアップデートを簡素化するために vSphere Lifecycle Manager の一部である Update Planner を使用している場合、vSphere Client に次のエラーが表示されることがあります。
    更新の取得中に予期しないエラーが発生しました
    この問題は、vSphere Client を使用した相互運用性レポートの実行を妨げるカスタム HTTPS ポートを使用している場合に発生します。

    回避策:API を手動で起動します。詳細については、「タスクの検出相互運用性レポートの作成」を参照してください。

    また、アップグレード対象の vCenter Server Appliance のターゲット バージョンを、7.x リリースの内部形式に基づいて指定する必要があります。次のマッピング テーブルを参照してください。

    一般公開名 内部での名前
    7.0.0 GA 7.0.0.10100
    7.0.0a 7.0.0.10300
    7.0.0b 7.0.0.10400
    7.0.0c 7.0.0.10600
    7.0.0d 7.0.0.10700

    API は、タスク ID を使用して応答します。次のタスク API を使用して、結果を取得します:https://{api_host}/rest/cis/tasks/{task}

    LCM の名前空間に含まれるすべての API のリストは https://developer.vmware.com/docs/vsphere-automation/latest/vcenter/lcm/ で確認できます。または、vSphere Client の [API Explorer] ページ、https://<vcsa_addr>/ui/app/devcenter/api-explorer を確認します。[API を選択] ドロップダウン メニューで vCenter Server を選択し、LCM API のリストを取得します。

アップグレードの問題
  • システムを vCenter Server 7.0.0b にアップデートした後、/var/core フォルダに systemd コア ダンプが発生する

    システムを vCenter Server 7.0.0a または vCenter Server 7.0 のいずれかから vCenter Server 7.0.0b にアップデートすると、/var/core フォルダに core.systemd-journal.393core.systemd-udevd.405 などの systemd コア ダンプが発生します。コア ダンプは無害で、削除することができます。

    回避策:なし

  • vCenter Server システムを 7.0.0b にアップデートしても、ダイレクト コンソール ユーザー インターフェイス (DCUI) で vCenter Server バージョンがアップデートされない

    システムを vCenter Server 7.0.0a または vCenter Server 7.0 から vCenter Server 7.0.0b にアップデートした後でも、DCUI には以前の vCenter Server バージョンが表示されます。

    回避策:アップデートの完了後、vCenter Server バージョンを更新するには、アプライアンス シェルでコマンド /usr/lib/applmgmt/dcui/notify を実行します。

  • Update Planner が「ネットワーク接続または正しくない URL が原因で、構成済みリポジトリにアクセスできません。」というエラーと共に停止する

    vCenter Server のアップデートを簡素化するために vSphere Lifecycle Manager の一部である Update Planner を使用している場合、vSphere Client に次のエラーが表示されることがあります。
    ネットワーク接続または正しくない URL が原因、構成済みリポジトリにアクセスできません。リポジトリ設定を確認してください。
    この問題は、抽出したデータの格納に https:///uploads/dpe/ や、 DBC パスなどのカスタムのローカル リポジトリを使用している場合に発生します。URL ベースのパッチ適用でカスタムのリポジトリに認証ポリシーが設定されている場合、Update Planner が使用可能なアップデートのリストを取得できないことがあります。

    回避策:カスタム リポジトリ URL へのアクセスに認証が不要になるようにカスタム リポジトリを構成します。

  • vCenter Server 7.0.0b へのアップグレード後、vSphere Lifecycle Manager イメージベースのクラスタに vSphere HA エラーが表示される

    vCenter Server 7.0.0b へのアップグレード後、vSphere HA で構成されている vSphere Lifecycle Manager イメージベースのクラスタで、環境に初めてログインした際に vSphere HA 構成に関するエラー メッセージが表示されることがあります。vSphere Client には次のようなメッセージが表示されます。
    ホスト上で vSphere HA エージェントの設定を完了できません。または

    クラスタへの HA VIB の適用中に障害が発生しました。

    この問題は、イメージ デポのエクスポートに時間がかかり、タスクがタイムアウトになることがあるために発生します。/storage/log/vmware/vmware-updatemgr/vum-server/vmware-vum-server.log には、次のメッセージが記録されます:​Export taking too long (Failure case)

    回避策:これは、vCenter Server の起動後 10 分以内に解決する一時的な問題です。この問題は、機能には影響しません。影響を受けるクラスタの vSphere HA は予期したとおりに動作します。パワーオンや移行などの仮想マシンに関連するすべての操作は、このエラーのリカバリが進行中の状態でも、vSphere HA が有効なクラスタ全体で動作します。 

仮想マシンの管理の問題
  • vSphere Lifecycle Manager が有効なクラスタで vSAN ファイル サービスの操作が失敗する

    ESXi ホストの状態の変更時に、vSphere ESX Agent Manager (EAM) との競合状態が原因で vSphere Lifecycle Manager が有効なクラスタで vSAN ファイル サービスの操作が失敗することがあります。この問題は、アップグレード中、パワーオン、パワーオフ、起動などの操作中、またはホストがメンテナンス モードまたはスタンバイ モードを終了したときなどに発生します。ESXi ホストの状態が変更される前にエンドポイントが利用できなくなると、競合状態が発生します。この状況で、EAM は解決できない修正プロセスを開始し、vSAN ファイル サービスなど、他のサービスからの操作が失敗します。

    回避策:vSphere ESX Agent Manager を再起動します。

以前のバージョンの既知の問題

以前からの既知の問題のリストを表示するには、ここをクリックします。

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