Prometheus と Grafana の両方の監視拡張機能で、パーシステント ストレージが必要になります。これらの拡張機能のデプロイを準備するには、ターゲット Tanzu Kubernetes クラスタにデフォルトのストレージ クラスが構成されていて、vSphere 名前空間 に十分なストレージがあることを確認します。

TKG 拡張機能のパーシステント ストレージの要件

Prometheus または Grafana 拡張機能をデプロイする Tanzu Kubernetes クラスタは、デフォルトのストレージ クラスを使用してプロビジョニングする必要があります。Tanzu Kubernetes Grid サービス v1alpha1 API を使用した Tanzu Kubernetes クラスタのプロビジョニングの例を参照してください。

拡張機能をデプロイするときに、パーシステント ボリュームの要求を使用するように構成することもできます。この方法で構成する場合は、各拡張機能のデプロイ手順に従って行います。

拡張機能をインストールするクラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 のストレージ制限は、パーシステント ボリュームの要求の合計サイズよりも大きくする必要があります。
表 1. TKG 拡張機能のデフォルト ストレージの要件
コンポーネント TKG 拡張機能 デフォルトのストレージ サイズ
Grafana Grafana 8 Gi
Prometheus サーバ Prometheus 8 Gi
アラート マネージャ Prometheus 8 Gi
Harbor Harbor レジストリ PVC ごとに異なる

vSphere 名前空間 のストレージ制限の調整

Tanzu Kubernetes クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 のストレージ制限を調整するには、次の手順を実行します。
  1. vSphere Client を使用して、vSphere with Tanzu が有効になっている vCenter Server にログインします。
  2. ターゲット Tanzu Kubernetes クラスタがプロビジョニングされている vSphere 名前空間 を選択します。
  3. [構成] > [リソースの制限] を選択します。
  4. [編集] をクリックします。
  5. [ストレージ] 制限を調整して、Prometheus および Grafana 拡張機能に必要なパーシステント ボリューム要求の合計サイズよりも大きくします。