vCenter Server アプライアンスをアップグレードすると、スーパーバイザー クラスタ を自動的にアップグレードできます。

vSphere with Tanzu コンポーネントには、vCenter Server 内のコンポーネント、Kubernetes コンポーネント、および ESXi コンポーネントが含まれています。vCenter Server をアップグレードすると、vCenter ServervSphere with Tanzu コンポーネントのみがアップグレードされます。Kubernetes コンポーネントと ESXi コンポーネントは手動でアップグレードする必要があります。

自動アップグレード機能を使用すると、vCenter Server のアップグレード時に スーパーバイザー クラスタ を自動的にアップグレードすることができます。vCenter Server リリースのリストについては、ナレッジベースの記事https://kb.vmware.com/s/article/2143838を参照してください。

vCenter Server をアップグレードすると、 スーパーバイザー クラスタvCenter Server のバージョン間の互換性を確認するための事前チェックが実行されます。次のシナリオでは、警告が表示されます。
  • ターゲットの vCenter Server に Kubernetes のバージョンがあり、スーパーバイザー クラスタ が 1 つ前のバージョンになってしまう可能性がある。このシナリオでは、vCenter Server のアップグレードを続行すると、クラスタが自動的にアップグレードされます。

    たとえば、スーパーバイザー クラスタ のバージョンは 1.16 で、ターゲットの vCenter Server のバージョンは 1.17、1.18、または 1.19 になります。

  • ターゲットの vCenter Server に Kubernetes のバージョンがあり、スーパーバイザー クラスタ が 2 つ以上前のバージョンになってしまう可能性がある。このシナリオでは、vCenter Server はアップグレードされません。

    たとえば、スーパーバイザー クラスタ のバージョンは 1.15 で、ターゲットの vCenter Server のバージョンは 1.17、1.18、または 1.19 になります。

  • スーパーバイザー クラスタ のライセンスの期限が切れている。このシナリオでは、vCenter Server のアップグレードを続行すると、ライセンスの期限の切れた スーパーバイザー クラスタ が使用できなくなり、リカバリ不能になります。