Tanzu Kubernetes Grid サービス は、ノード、ポッド、サービスのためのデフォルトのネットワークを使用して、Tanzu Kubernetes クラスタをプロビジョニングします。カスタム kubectl コマンドを使用してクラスタ ネットワークを確認できます。

Tanzu Kubernetes クラスタ ネットワークを確認するためのカスタム コマンド

クラスタ ネットワークの検証には、次のコマンドを参照してください。

表 1. クラスタ ネットワークを確認するためのカスタム kubectl コマンド
コマンド 説明
コンテキストを vSphere 名前空間に切り替えます。例:
kubectl config use-context tkgs-ns
次のコマンドを実行します。
kubectl get tkgserviceconfigurations
結果の例:
NAME                        DEFAULT CNI
tkg-service-configuration   antrea

デフォルトの CNI(変更されていなければ antrea)を返します。

クラスタの YAML で明示的にオーバーライドされていないかぎり、クラスタの作成にはデフォルトの CNI が使用されます。

デフォルトの CNI を変更するには、Tanzu Kubernetes Grid サービス v1alpha1 API の構成の例を参照してください。

コンテキストを vSphere 名前空間に切り替えます。例:
kubectl config use-context tkgs-ns
次のコマンドを実行します。
kubectl get virtualnetwork
結果の例:
NAME                   SNAT             READY   AGE
tkgs-cluster-12-vnet   10.191.152.133   True    4h3m

クラスタ ノードの仮想ネットワークを返します。

ネットワーク アドレス変換 (SNAT) IP アドレスが割り当てられていることを確認するために使用します。

コンテキストを vSphere 名前空間に切り替えます。例:
kubectl config use-context tkgs-ns
次のコマンドを実行します。
kubectl get virtualmachines -o wide
結果の例:
NAME                               POWERSTATE   CLASS               IMAGE                                     PRIMARY-IP    AGE
tkgs-cluster-12-control-plane-...  poweredOn    guaranteed-medium   ob-...-v1.21.6---vmware.1-tkg.1.b3d708a   10.244.0.66   4h6m
tkgs-cluster-12-worker-...         poweredOn    guaranteed-medium   ob-...-v1.21.6---vmware.1-tkg.1.b3d708a   10.244.0.68   4h3m
tkgs-cluster-12-worker-...         poweredOn    guaranteed-medium   ob-...-v1.21.6---vmware.1-tkg.1.b3d708a   10.244.0.67   4h3m

クラスタ ノードの仮想ネットワーク インターフェイスを返します。

各クラスタ ノードの仮想マシンに IP アドレスが割り当てられていることを確認するために使用します。

コンテキストを vSphere 名前空間に切り替えます。例:
kubectl config use-context tkgs-ns
次のコマンドを実行します。
kubectl get virtualmachineservices
結果の例:
NAME                                    TYPE           AGE
tkgs-cluster-12-control-plane-service   LoadBalancer   3h53m

各クラスタ ノードの仮想マシン サービスを返します。

状態が更新されており、ロード バランサの仮想 IP (VIP) アドレスが含まれていることを確認するために使用します。

コンテキストを TKGS クラスタ名前空間に切り替えます。例:
kubectl config use-context tkgs-cluster-10
次のコマンドを実行します。
kubectl get services -n NAMESPACE
次の内容を確認します。
curl -k https://EXTERNAL-IP:PORT/healthz

クラスタ API のアクセス用に作成された Kubernetes サービス ロード バランサを返します。外部 IP アドレスが割り当てられていることを確認するために使用します。

ロード バランサ サービスの外部 IP アドレスおよびポートを使用した API へのアクセスを確認するには、curl を使用します。

コンテキストを vSphere 名前空間に切り替えます。例:
kubectl config use-context tkgs-ns
次のコマンドを実行します。
kubectl get endpoints
結果の例:
NAME                                    ENDPOINTS          AGE
tkgs-cluster-12-control-plane-service   10.244.0.66:6443   3h44m

クラスタの制御プレーン ノード(エンドポイント)を返します。各エンドポイントが作成され、エンドポイント プールに含まれていることを確認するために使用します。