Tanzu Kubernetes Grid サービス によってプロビジョニングされた Tanzu Kubernetes Grid サービス クラスタでは、Antrea(デフォルト)と Calico の 2 つの CNI オプションがサポートされています。いずれも、クラスタのポッド、サービス、および入力用のネットワークを提供するオープンソース ソフトウェアです。

Tanzu Kubernetes Grid サービス によってプロビジョニングされた Tanzu Kubernetes Grid サービス クラスタでは、次の コンテナ ネットワーク インターフェイス (CNI) オプションがサポートされます。
Antrea は、新しい Tanzu Kubernetes Grid サービス クラスタのデフォルトの CNI です。Antrea を使用する場合、クラスタのプロビジョニング中に CNI として指定する必要はありません。Calico を CNI として使用するには、次の 2 つの方法があります。
注: Antrea をデフォルトの CNI として使用するには、 Tanzu Kubernetes Grid サービス クラスタ用の OVA ファイルの最小バージョンが必要です。 更新のための Tanzu Kubernetes クラスタ互換性の確認を参照してください。

次の表に、Tanzu Kubernetes Grid サービス クラスタのネットワーク機能とその実装の概要を示します。

表 1. Tanzu Kubernetes Grid サービス クラスタ ネットワーク
エンドポイント プロバイダ 説明
ポッドの接続 Antrea または Calico ポッドのコンテナ ネットワーク インターフェイス。Antrea は Open vSwitch を使用します。Calico は BGP を利用する Linux ブリッジを使用します。
サービス タイプ:ClusterIP Antrea または Calico クラスタ内からのみアクセス可能なデフォルトの Kubernetes サービス タイプ。
サービス タイプ:NodePort Antrea または Calico Kubernetes ネットワーク プロキシによって各ワーカー ノードで開かれているポートを介して外部からアクセスできるようにします。
サービス タイプ:LoadBalancer NSX-T ロード バランサ、NSX Advanced Load Balancer、HAProxy NSX-T では、サービス タイプの定義ごとに 1 台の仮想サーバ。NSX Advanced Load Balancer については、このドキュメントの該当するセクションを参照してください。
注: 固定 IP アドレスのサポートなどの一部のロード バランシング機能は、HAProxy で使用できない場合があります。
クラスタの入力方向 サードパーティ製の入力方向コントローラ 受信ポッド トラフィックのルーティング。Contour などの任意のサードパーティ製入力方向コントローラを使用できます。
ネットワーク ポリシー Antrea または Calico 選択したポッドとネットワーク エンドポイントの間で送受信されるトラフィックを制御します。Antrea は Open vSwitch を使用します。Calico は Linux IP テーブルを使用します。