vSAN クラスタに Network I/O Control を設定できます。

1 つの 10 GbE の物理アダプタを含む vSAN クラスタについて考えてみましょう。この NIC は、vSAN、vSphere vMotion、仮想マシンのトラフィックを処理します。トラフィック タイプのシェア値を変更するには、[システム トラフィック] ビューからトラフィック タイプを選択して([VDS] > [構成] > [リソース割り当て] > [システム トラフィック] の順に移動)、[編集] をクリックします。vSAN トラフィックのシェア値がデフォルトの「正常/50」から「高/100」に変更されました。

Network I/O Control の構成

テーブルに表示されたシェア値と一致するように、他のトラフィック タイプを編集します。

表 1. NIOC の設定例

[トラフィック タイプ]

[シェア]

[値]

[vSAN]

100

[vSphere vMotion]

25

[仮想マシン]

正常

50

[iSCSI/NFS]

25

10 GbE アダプタが飽和状態になると、Network I/O Control は、物理アダプタの vSAN に 5 Gbps、仮想マシン トラフィックに 3.5 Gbps、vMotion に 1.5 Gbps を割り当てます。これらの値を開始点として使用して、vSAN ネットワークの NIOC 構成を設定します。すべてのプロトコルで vSAN が最優先になっていることを確認します。

バンド幅の割り当てパラメータの詳細については、『vSphere ネットワーク』を参照してください。

vSAN の各 vSphere エディションで、エディションの一部として vSphere Distributed Switch が提供されます。Network I/O Control は、どの vSAN エディションでも構成できます。