スイッチに 2 ポートの LACP ポート チャネルを構成し、vSphere Distributed Switch に 2 つのアップリンクのリンク集約グループを構成できます。

この例では、サーバごとに 2 つの物理アップリンクを設定し、10Gb のネットワークを使用します。

注: vSAN over RDMA を使用する場合、この構成はサポートされません。

ネットワーク スイッチの構成

次の設定を使用して、vSphere Distributed Switch を構成します。

  • vSAN ホストが接続するポートを特定します。

  • ポート チャネルを作成します。

  • VLAN を使用する場合は、正しい VLAN をポート チャネルにトランクします。

  • 必要なディストリビューションまたはロード バランシング オプション(ハッシュ)を構成します。

  • LACP モードをアクティブ/動的に設定します。

  • MTU の設定を確認します。

vSphere の構成

次の設定を使用して、vSphere ネットワークを構成します。

  • 適切な MTU を使用して vDS を構成します。

  • ホストを vDS に追加します。

  • 正しい数のアップリンクとポート チャネルに一致する属性を指定して LAG を作成します。

  • 物理アップリンクを LAG に割り当てます。

  • vSAN トラフィックの分散ポート グループを作成し、正しい VLAN を割り当てます。

  • 適切な MTU を使用して、vSAN に VMkernel ポートを設定します。

物理スイッチの設定

次の設定を使用して、物理スイッチを構成します。この構成を Dell サーバで設定する方法のガイダンスについては、http://www.dell.com/Support/Article/jp/ja/19/HOW10364を参照してください。

2 つのアップリンク LAG を設定します。

  • スイッチ ポート 36 と 18 を使用します。

  • この構成では VLAN トランクを使用します。ポート チャネルは VLAN トランク モードで、適切な VLAN がトランクされます。

  • ロード バランシングまたは負荷分散に次の方法を使用します。[送信元と宛先の IP アドレス、TCP/UDP ポートと VLAN]

  • LACP モードが [アクティブ](動的)になっていることを確認します。

次のコマンドを使用して、Dell スイッチの個々のポート チャネルを構成します。

  • ポート チャネルを作成します。

#interface port-channel 1

  • ポート チャネルを VLAN トランク モードに設定します。

#switchport mode trunk

  • VLAN アクセスを許可します。

#switchport trunk allowed vlan 3262

  • ロード バランシング オプションを構成します。

#hashing-mode 6

  • 正しいポートをポート チャネルに割り当て、モードをアクティブに設定します。

  • ポート チャネルが正しく構成されていることを確認します。

    #show interfaces port-channel 1

    Channel Ports Ch-Type Hash Type Min-links Local Prf

    ------- ----------------------------- -------- --------- --------- ---------

    Po1 Active: Te1/0/36, Te1/0/18 Dynamic 6 1 Disabled

    Hash Algorithm Type

    1 - Source MAC, VLAN, EtherType, source module and port Id

    2 - Destination MAC, VLAN, EtherType, source module and port Id

    3 - Source IP and source TCP/UDP port

    4 - Destination IP and destination TCP/UDP port

    5 - Source/Destination MAC, VLAN, EtherType, source MODID/port

    6 - Source/Destination IP and source/destination TCP/UDP port

    7 - Enhanced hashing mode

#interface range Te1/0/36, Te1/0/18

#channel-group 1 mode active

完全な構成:

#interface port-channel 1

#switchport mode trunk

#switchport trunk allowed vlan 3262

#hashing-mode 6

#exit

#interface range Te1/0/36,Te1/018

#channel-group 1 mode active

#show interfaces port-channel 1

注: vSAN ホストに接続している参加中のすべてのスイッチ ポートで、この手順を繰り返します。

vSphere Distributed Switch の設定

開始する前に、vDS が LACP 対応のバージョンにアップグレードされていることを確認してください。確認するには、vDS を右クリックし、アップグレード オプションが利用可能かどうか確認します。必要であれば、LACP 対応のバージョンに vDS をアップグレードします。

vDS での LAG の作成

Distributed Switch に LAG を作成するには、その vDS を選択して [設定] タブをクリックし、[LACP] を選択します。新しい LAG を追加します。

次のプロパティを使用して LAG を設定します。

  • LAG 名:[lag1]

  • ポート数:[2](スイッチのポート チャネルと一致させます)

  • モード:[アクティブ](物理スイッチと一致させます)。

  • ロード バランシング モード:[送信元と宛先の IP アドレス、TCP/UDP ポートと VLAN]

LAG への物理アップリンクの追加

vSAN ホストが vDS に追加されました。個々の vmnic を適切な LAG ポートに割り当てます。

  • vDS を右クリックし、[ホストの追加と管理...] を選択します。

  • [ホスト ネットワークの管理] を選択して、接続されているホストを追加します。

  • [物理アダプタの管理] で、必要なアダプタを選択し、LAG ポートに割り当てます。

  • LAG1 のアップリンク 1 の位置からポート 0 に vmnic0 を移行します。

この手順を vmnic1 に繰り返し、2 つ目の LAG ポート位置 lag1-1 に割り当てます。

分散ポート グループのチーミングおよびフェイルオーバー ポリシーの構成

分散ポート グループのチーミングおよびフェイルオーバー ポリシーで、[アクティブ アップリンク]として LAG グループを割り当てます。vSAN トラフィック用に指定された分散ポート グループを選択または作成します。この構成で使用する vSAN ポート グループは [vSAN] という名前で、VLAN ID 3262 というタグが付いています。ポート グループを編集して、新しい LAG 構成を反映するようにチーミングおよびフェイルオーバー ポリシーを設定します。

LAG グループ [lag1 ] がアクティブ アップリンクの位置にあり、残りのアップリンクが [未使用] の位置にあることを確認します。

注: リンク集約グループ (LAG) が唯一のアクティブ アップリンクとして選択されている場合、LAG のロードバランシング モードにより、ポート グループのロードバランシング モードがオーバーライドされます。したがって、 [発信元の仮想ポートに基づいたルート] ポリシーは機能しません。

VMkernel インターフェイスの作成

最後に、新しい分散ポート グループを使用する VMkernel インターフェイスを作成します。これらのインターフェイスには、vSAN トラフィックのタグを付けます。各 vSAN vmknic が LAG グループの vmnic0 と vmnic1 を介して通信を行い、ロード バランシングとフェイルオーバーが実行されていることを確認します。

ロード バランシングの設定

ロード バランシングの点から見ると、この LAG 設定のすべての vmnic のホストでトラフィックが一貫した方法で分散されているわけではありませんが、構成 1 の[物理 NIC 負荷に基づいたルート]や、構成 2 で使用した air-gap/マルチ vmknic に比べると一貫性は増しています。

個々のホストの vSphere パフォーマンス グラフには、ロード バランシングの向上が示されます。

ネットワーク アップリンクの冗長性の消失

vmnic1 が特定の vSAN ホストで無効になっている場合、ネットワーク冗長性アラームがトリガされます。

vSAN 健全性アラームはトリガされません。air-gap、マルチ vmknic 構成に比べると、ゲスト I/O への影響は最小限になります。この構成では、LACP が構成された TCP セッションを停止する必要はありません。

リカバリとフェイルバック

フェイルバックシナリオでは、負荷ベースのチーミング、マルチ vmknic、および vSAN 環境の LACP の動作が異なります。vmnic1 がリカバリされると、両方のアクティブ アップリンク間でトラフィックが自動的に分散されます。この動作は、vSAN トラフィックに対有効な場合があります。

フェイルバックの設定

LAG ロード バランシング ポリシーは、vSphere 分散ポート グループのチーミング ポリシーとフェイルオーバー ポリシーをオーバーライドします。また、フェイルバック値のガイダンスについても考慮する必要があります。ラボ テストでは、LACP でフェイルバックが [はい] に設定されても、[いいえ] に設定されていも、動作に大きな違いはありません。LAG の設定は、ポート グループの設定よりも優先されます。

注: LACP ではビーコンの検知がサポートされていないため、ネットワーク障害の検出値は [リンク ステータス] のままです。VMware KB Understanding IP Hash load balancing (KB2006129)を参照してください。