vSAN は、2 ノード構成の展開をサポートします。2 ノード構成の vSAN 展開は、高可用性が必要な少数のワークロードを実行するリモート オフィスや支社 (ROBO) でよく使用されます。
2 ノード構成の vSAN の展開では 3 台目の Witness(監視)ホストを使用します。このホストは、支社から離れた場所に設置できます。多くの場合、監視機能は vCenter Server などの管理コンポーネントと一緒に支社に維持されます。
vSAN 6.5 より前での 2 ノード構成の vSAN の展開
6.5 より前の vSAN で 2 ノード構成の展開をサポートするには、リモート サイトに物理スイッチが必要です。
初期の 2 ノード構成の vSAN では、物理 10 Gb スイッチをリモート サイトに配置する必要があります。このリモート サイトのサーバのみが vSAN ホストの場合、これは非効率なソリューションになる可能性があります。
この展開で 10 Gb スイッチを使用しているデバイスが他にない場合は、IGMP スヌーピングを考慮する必要はありません。リモート サイトの他のデバイスと 10 Gb スイッチを共有している場合は、IGMP スヌーピングを行うと過剰なマルチキャスト トラフィックを防止できます。
ルーティングされたトラフィックのみが監視トラフィックになり、これはユニキャストのため、PIM は必要ありません。
vSAN 6.5 以降での 2 ノード構成の展開
vSAN 6.5 以降は、2 ノード構成の展開をサポートします。
vSAN バージョン 6.5 以降の場合、この 2 ノード構成の vSAN は非常に簡単に実装できます。vSAN 6.5 以降では、データサイトの 2 台のホストを直接接続できます。
この機能を有効にするため、監視トラフィックが vSAN データ トラフィックから完全に分離されています。これにより、vSAN のデータ トラフィックを直接接続された 2 つのノード間で送受信し、監視トラフィックを管理ネットワーク経由で監視サイトにルーティングできます。
監視アプライアンスは、支店から離れた場所に配置できます。たとえば、管理インフラストラクチャ(vCenter Server、vROps、Log Insight など)と一緒にメインのデータセンターで監視を実行することもできます。監視を支店から離れた場所で実行できる場所としては vCloud Air もあります。
この構成では、リモート サイトにスイッチがありません。そのため、vSAN バックツーバック ネットワークのマルチキャスト トラフィックをサポートするように構成する必要はありません。監視トラフィックがすべてユニキャストのため、管理ネットワークでマルチキャストを考慮する必要もありません。
vSAN 6.6 以降では、すべてユニキャストを使用するので、マルチキャストに関する考慮事項はありません。それぞれ独自に監視を行う限り、複数のリモート オフィス/支店で 2 ノード構成を展開することも可能です。
2 ノード構成の vSAN の展開に関する一般的な考慮事項
2 ノード構成の vSAN の展開では、他のトポロジもサポートされます。このセクションでは、一般的な構成について説明します。
2 ノード構成の詳細と、ネットワーク外に展開する場合の考慮事項については、vSAN のコア ドキュメントを参照してください。
別の 2 ノード構成クラスタでの監視の実行
vSAN は、別の 2 ノード構成クラスタでの監視の実行をサポートしていません。
別の標準 vSAN 展開での監視の実行
vSAN は、別の標準 vSAN 展開での監視の実行をサポートします。
この構成はサポートされています。リモート サイトにある 2 ノード構成の vSAN で障害が発生しても、メインのデータセンターにある標準の vSAN 環境の可用性には影響ありません。
vCloud Air での監視の実行
vSAN を使用すると、vCloud Air で監視を実行できます。