静的 LACP と IP ハッシュ ポリシーを使用して vSAN 6.6 クラスタを作成できます。このセクションでは、vSphere Standard Switch について説明しますが、vSphere Distributed Switch を使用することもできます。
「IP ハッシュに基づいたルート」ロード バランシング ポリシーを使用できます。IP ハッシュの詳細については、vSphere のドキュメント を参照してください。
vSwitch またはポート グループ レベルで、[IP ハッシュに基づいたルート] ロード バランシング ポリシーを選択します。仮想スイッチまたはポート グループ レベルのチーミングおよびフェイルオーバー ポリシーで、静的チャネル グループに割り当てられたすべてのアップリンクをアクティブ アップリンクの位置に設定します。
IP ハッシュが vSphere ポート グループに設定されている場合、ポート グループは [IP ハッシュに基づいたルート] ポリシーを使用します。ポート チャネルのポート数は、チーム内のアップリンク数と同じにする必要があります。
静的 LACP と IP ハッシュを使用する場合の長所と短所
静的 LACP と IP ハッシュを使用する場合、次のトレードオフについて考慮してください。
[長所]
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[パフォーマンスとバンド幅が向上します]。1 つの vSAN ホストまたは VMkernel ポートは、IP ハッシュ アルゴリズムを使用して、他の多くの vSAN ホストと通信できます。
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[ネットワーク アダプタの冗長性を提供します]。NIC で障害が発生し、リンク状態が停止すると、チーム内の残りの NIC は引き続きトラフィックを通過させます。
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[柔軟性が向上します]。IP ハッシュは、vSphere Standard Switch と vSphere Distributed Switch の両方で使用できます。
[短所]
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[物理スイッチ構成の柔軟性は低くなります]。物理スイッチ ポートは、静的ポート チャネル構成で設定する必要があります。
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[誤構成が発生する機会が増えます]。LACP 動的ポート チャネルとは異なり、いずれかのエンドで検証を行わずに静的ポート チャネルが形成されます。
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[より複雑になります]。複数のスイッチを使用している場合、物理的に完全な冗長性構成を実現するのが難しくなります。実装はベンダー固有のものになる可能性があります。
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[ロード バランシングが制限されます]。使用環境の IP アドレス数が少ない場合、仮想スイッチはチーム内の 1 つのアップリンクで連続してトラフィックを通過させる可能性があります。これは特に、小規模な vSAN クラスタで発生する可能性があります。