LACP プロトコルを使用すると、ネットワーク デバイスはピアに LACP パケットを送信し、リンクを自動的に束ねるネゴシエーションを実行できます。
リンク集約グループ (LAG) は IEEE 802.1AX-2008 標準で定義されています。リンク集約によって 1 つ以上のリンクが集約され、リンク集約グループが形成されます。
LACP を使用して LAG 形成のネゴシエーションを行うことで、LAG を静的(手動)または動的として設定できます。LACP は次のように設定できます。
- アクティブ
- ポートが起動すると、デバイスはすぐに LACP メッセージを送信します。LACP が有効になっているエンド デバイス(たとえば、ESXi ホストや物理スイッチ)は、LACP メッセージというフレームを相互に送受信し、LAG を作成するネゴシエーションを行います。
- パッシブ
- デバイスは、ポートをパッシブ ネゴシエーション状態にします。この場合、ポートは受信した LACP メッセージにのみ応答しますが、ネゴシエーションは開始しません。
注: ホストとスイッチが両方ともパッシブ モードの場合、LAG は初期化されません。リンクをトリガするにはアクティブなパートが必要になります。少なくとも 1 つはアクティブにする必要があります。
vSphere 5.5 以降のリリースでは、この機能は [拡張 LACP] と呼ばれています。この機能は、vSphere Distributed Switch バージョン 5.5 以降でのみサポートされます。
vSphere Distributed Switch の LACP サポートの詳細については、『vSphere 6 ネットワーク』を参照してください。
注: 使用できる LAG の数は、基盤となる物理環境の機能性と、仮想ネットワークのトポロジによって異なります。
ロード バランシング オプションの詳細については、KB 2051826 を参照してください。