vSAN ファイル サービスは、vSAN Original Storage Architecture (OSA) クラスタまたは vSAN Express Storage Architecture (ESA) クラスタで有効にできます。

前提条件

vSAN ファイル サービスを有効にする前に、次のものが構成されていることを確認します。
  • vSAN クラスタは、通常の vSAN クラスタ、vSAN ストレッチ クラスタ、または vSAN ROBO クラスタである必要があります。
  • vSAN クラスタ内のすべての ESXi ホストが、次の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。
    • 4 コア CPU
    • 16 GB の物理メモリ
  • ネットワークを vSAN ファイル サービス ネットワークとして準備する必要があります。
    • 標準スイッチ ベースのネットワークを使用している場合、vSAN ファイル サービス有効化プロセスで無作為検出モードと偽装転送が有効になります。
    • DVS ベースのネットワークを使用している場合、vSAN ファイル サービスは DVS バージョン 6.6.0 以降でサポートされています。DVS で vSAN ファイル サービス用の専用ポート グループを作成します。MacLearning と偽装転送は、指定された DVS ポート グループの vSAN ファイル サービス有効化プロセスで有効になります。
    • 重要: NSX ベースのネットワークを使用している場合は、NSX 管理コンソールで指定のネットワーク エンティティで MacLearning が有効になっており、すべてのホストとファイル サービス ノードが目的の NSX-T ネットワークに接続していることを確認します。

手順

  1. vSAN クラスタに移動し、[構成] > [vSAN] > [サービス] の順にクリックします。
  2. [ファイル サービス] 行で [有効化] をクリックします。
    [ファイル サービスを有効にする] ウィザードが開きます。 [ファイル サービスを有効にする] ウィザード
  3. [選択] ドロップダウンからネットワークを選択します。
  4. [ファイル サービス エージェント] で、次のいずれかのオプションを選択し、OVF ファイルをダウンロードします。
    オプション 説明
    最新の OVF を自動的に読み込む このオプションを選択すると、システムによって OVF が検索され、ダウンロードされます。
    注:
    • vCenter Server が次の Web サイトにアクセスして適切な JSON ファイルをダウンロードできるようにプロキシとファイアウォールが構成されていることを確認します。

      https://download3.vmware.com/software/VSANOVF/FsOvfMapping.json

      vCenter Server の DNS、IP アドレス、プロキシ設定の構成の詳細については、『vCenter Server Appliance の構成』を参照してください。
    • [現在の OVF を使用する]:すでに利用可能な OVF を使用できます。
    • [最新の OVF を自動的に読み込む]:最新の OVF を自動的に検索し、ダウンロードできます。
    OVF を手動で読み込む このオプションでは、ローカル システムで使用可能な OVF を検索して選択します。
    注: このオプションを選択する場合は、次のすべてのファイルをアップロードする必要があります。
    • VMware-vSAN-File-Services-Appliance-x.x.x.x-x_OVF10.mf
    • VMware-vSAN-File-Services-Appliance-x.x.x.x-x-x_OVF10.cert
    • VMware-vSAN-File-Services-Appliance-x.x.x.x-x-x-system.vmdk
    • VMware-vSAN-File-Services-Appliance-x.x.x.x-x-cloud-components.vmdk
    • VMware-vSAN-File-Services-Appliance-x.x.x.x-x-log.vmdk
    • VMware-vSAN-File-Services-Appliance-x.x.x.x-x_OVF10.ovf
  5. [有効化] をクリックします。

結果

  • OVF がダウンロードされ、展開されます。
  • vSAN ファイル サービスが有効になります。
  • 各ホストにファイル サービス仮想マシン (FSVM) が配置されます。
    注: FSVM は、 vSAN ファイル サービスによって管理されます。FSVM で操作を実行しないでください。