vSAN I/O トリップ アナライザを使用すると、仮想マシンの I/O 遅延の問題を診断できます。

vSAN の遅延の問題は、実行中の I/O、ネットワーク ハードウェアの問題、ネットワークの輻輳、ディスクの速度低下が原因で発生する可能性があります。トリップ アナライザを使用すると、vSAN スタックの各レイヤーで遅延の詳細を確認できます。トポロジ図には、仮想マシンで I/O トラフィックが発生しているホストのみが表示されます。

vSAN I/O トリップ アナライザのレポート
注: vSAN クラスタのすべての ESXi ホストと vCenter Server で 7.0 Update 3 以降が実行されている必要があります。

8.0 Update 1 以降の I/O トリップ アナライザ スケジューラを使用して、I/O トリップ アナライザの診断操作の繰り返しを設定できます。「1 回だけ」に設定することも、後で「繰り返し」に設定することもできます。繰り返し時間に達すると、スケジューラは自動的に結果を収集します。30 日以内に収集された結果を表示できます。

注: I/O トリップ アナライザは、1 つのクラスタに対する 1 回の診断実行で、ストレッチ クラスタと複数の仮想マシン(最大 8 台の仮想マシンと 64 個の VMDK)をサポートします。

前提条件

I/O トリップ アナライザを実行してテスト結果を表示する前に、 vSAN パフォーマンス サービスを有効にする必要があります。

手順

  1. vSAN クラスタに移動して、仮想マシンを選択します。
  2. [監視] タブをクリックします。
  3. [vSAN] で、[I/O トリップ アナライザ] を選択します。
  4. [新しいテストの実行] をクリックします。
  5. [仮想マシン I/O トリップ アナライザ テストの実行] で、テスト期間を選択します。
  6. (オプション)今後のテストをスケジューリングするには、[今後のスケジュール設定] を選択します。[今すぐ開始] を選択するか、[カスタム時間] フィールドに必要な時刻を入力します。繰り返しオプションを選択して、[スケジュール] をクリックします。
    注: スケジューリングできるのは、クラスタごとに 1 つの I/O トリップ アナライザのみです。現在のスケジューラを削除した後に、別の I/O トリップ アナライザをスケジューリングできます。スケジューラを削除するには、 [スケジュール] > [削除] の順にクリックします。作成したスケジュールを変更することもできます。 [スケジュール] > [編集] の順にクリックします。
  7. [実行] をクリックします。トリップ アナライザのテスト データは 30 日間保持されます。
    注: vSAN は、リモート vSAN データストアの仮想ディスクに対する I/O トリップ アナライザをサポートしていません。
  8. [結果の表示] をクリックして、可視化された I/O トポロジを表示します。
  9. [仮想ディスク] ドロップダウンから、I/O トポロジを表示するディスクを選択します。ネットワークとディスク グループのパフォーマンスの詳細を表示することもできます。トポロジの Edge ポイントをクリックして、遅延の詳細を表示します。
    トポロジの Edge ポイントをクリックして、遅延の詳細を表示します。遅延の問題がある場合は、赤色のアイコンをクリックして、その領域をフォーカスします。