フラッシュ キャッシュ デバイスで障害が発生した場合、vSAN はキャッシュ デバイスを含むディスク グループ上のオブジェクトのアクセシビリティを評価します。

[許容されるプライマリ レベルの障害数] が 1 以上に設定されている場合、可能であれば vSAN は別のホスト上でそれらを再構築します。

コンポーネントの障害状態とアクセシビリティ

ディスク グループ(磁気ディスクなど)に存在するキャッシュ デバイスとキャパシティ デバイスの両方が「低下しました」としてマークされます。vSAN は、単一のフラッシュ キャッシュ デバイスの障害をディスク グループ全体の障害と判断します。

vSAN の動作

vSAN は、次のようにフラッシュ キャッシュ デバイスの障害に応答します。

パラメータ 動作
許容されるプライマリ レベルの障害数

仮想マシン ストレージ ポリシーの [許容されるプライマリ レベルの障害数] が 1 以上の場合は、引き続きクラスタ内の別の ESXi ホストから仮想マシン オブジェクトにアクセスすることができます。リソースが利用可能な場合、vSAN は自動的に保護を再開します。

[許容されるプライマリ レベルの障害数] が 0 に設定されていると、仮想マシン オブジェクトのコンポーネントの 1 つが障害の発生したディスク グループ上にある場合、その仮想マシン オブジェクトにアクセスできません。

ディスク グループの I/O 操作

vSAN は、オブジェクトが利用可能で、コンポーネントに障害が発生していないことを再確認するまで、実行中のすべての I/O 処理を 5 ~ 7 秒間停止します。

vSAN がオブジェクトを利用可能と判断すると、すべての実行中の I/O 処理が再開されます。

データの再構築

vSAN は、ホストおよびキャパシティ デバイスが、障害が発生したデバイスまたはディスク グループのオブジェクトに対する容量および配置ルールの要件をを満たすかどうかを調べます。コンポーネントが「低下」とマークされているため、ルールの要件を満たすホストに十分なキャパシティがある場合、vSAN はただちにリカバリ プロセスを開始します。